第５話 ページ5
あれからスオ〜に詳しい話を聞いた。それを簡単にまとめるとこうなる。
どうも昨日のレッスンの帰り、スタジオに忘れ物をしたスオ〜は廊下にうずくまるAを見つけたらしい。
心配になって近づいてみると、Aの顔はもう真っ青で冷や汗が止まらない状態だった。
動けない状態だったから、スオ〜は佐賀美先生を呼びに行った。が、先生とともにAがいた場所に戻ってみるとなぜかAはもういなかった。
そのあと校内を探してみたが見つからなかったらしい。
何をしてるんだか。なんて思ってあきれるけど、どれだけ喧嘩しても俺たちは付き合っている。心配しないわけがない。
思い返してみれば確かに最近のAは多忙すぎだ。イベント、ライブのプロデュース。アイドルたちの相談役に教師たちの雑用係。２年生の同じくプロデュース科のあんずと分担しているものの仕事量が多いのには変わりがない。
体調を崩していたっておかしくはない話なんだ。
「うっちゅ〜！」
「れ、れおちん！？
れおちんが教室にくりゅにゃんて、明日雨でもふりゅんじゃにゃいか！？」
だからこうして教室に足を運んだ。
俺が一人教室に現れただけで盛り上がる教室内に、お目当ての彼女はちゃんといた。
「うっちゅ〜A！」
「おはようレオ。
本当珍しいね、教室に来るなんて…雨どころか明日地球終わるんじゃないの？
私、もうちょっと生きたかったなぁ。」
「お前のそういうところむかつく！」
いきなり揉めそうな雰囲気を醸し出す俺たちにナズが後ろから「喧嘩すりゅにゃ！」って叫んでる。
そうだそうだ。
ここに来たのは喧嘩のためじゃない。
…確かによくよく顔を見てみたら顔色悪い気がする。おまけに
「なぁ、もしかしてメイクしてる？」
「…しちゃいけない？」
「いや、別に。」
普段はしないメイクまでしてる。それなのにこの顔色って、体調悪いって範囲超えてるような気がする。
「でも、ひどい顔色。」
俺がそう言った瞬間にAの雰囲気も、教室の雰囲気も凍りついた。
「それは…喧嘩売ってる？」
「いや、見たままを言ってるだけ。
…スオ〜に聞いたぞ昨日の話。お前、体調悪いんだってな。」
「司くん話しちゃったんだ。」
「顔色隠してまで学校に来るなよ。
悪化したらしんどいのはAだぞ？」
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小雪聖羅(プロフ) - 冬桜さん» こんばんは！コメントありがとうございます！何度も読んでもらえてとても嬉しいです^ ^これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年2月20日 22時) (
レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - もう何回も読み直してます笑頑張ってください！ (2018年2月19日 20時) (レス) id: e2047eb4ed (このIDを非表示/違反報告)
小雪聖羅(プロフ) - 夏目さん» こんにちは！コメントありがとうございます！誰かの心に届く小説を書きたいと思っていたので、夏目様の心に届いたのならとても幸せです！更新頑張ります！！ (2018年1月14日 20時) (レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - これ読んでて涙が出ました！僕も一時期学校で居場所が無くて家に居たので！昔を思い出しました！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月13日 9時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪聖羅 | 作成日時：2017年12月27日 17時
