第１８話 ページ20
「それにしてもAさん、ひろうがげんいんといっていましたが、そんなによていがたてこんでるんですか？」
「まぁ、そんな感じ？
衣装製作だとかステージ設置とかでバタバタと忙しかったみたいだよ。」
俺の代わりにセナが答えてくれる。そのセナの言葉を聞くと「おかしいですねー…」と奏汰が首をかしげた。
「何がおかしいのさ深海。」
「Aさんのよていはいますかすかなはずですよー。
ほんとうにそれやってるんですか？」
「この間とか布持って手芸部に走っていったところ見ると本当だとは思うよ。」
「じゃあ…ほんとうなのですね。」
それでも腑に落ちない様子の奏汰。
Aだってプロデュース科の人間。ステージ設置にステージ衣装の製作。これは全部仕事の範囲内のはず。
「なぁ奏汰。お前、何がそんなに腑に落ちないんだ？」
「うーん…。
Knightsのみなさんはきづいてないんですか？」
「…多分、気づいていない。
だから、今日みたいな喧嘩してしまったんだと思う。」
奏汰は１つため息をついてから言った。
「Aさんがいまぷろでゅーすしているゆにっとは…Knightsただひとつだけです。」
セナが後ろで「嘘でしょ。」と呟いた。
俺も俺で驚いている。確かに最近、Knightsのスタジオにいる時間は増えたけど、他のユニットの手伝いもしていた。だから勝手にKnightsに割く時間を多くしてくれてるだな程度にしか思っていなかった。
でも、実際は違った。
あいつ、仕事がなかったんだ。
自分から何かを得ないとやっていけないこの夢ノ咲にとって仕事がないということは居場所がないこととイコールで結ばれる。
『だって…仕事はあんずちゃんに任せて私には帰れって言うんでしょう？
それって、今日のレッスンにあんずちゃんが行くってことでしょう？』
『まぁ、あいつの予定が空いてるならきては欲しいけど…』
『それってプロデューサー交代ってことでしょ！？』
絶望しきったあいつの顔が頭をよぎった。
あいつを思って言った一言だったけど、その一言があいつのことをどれだけ傷付け、不安にさせたんだろう。
あいつにはもうここしかなかったんだ。
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小雪聖羅(プロフ) - 冬桜さん» こんばんは！コメントありがとうございます！何度も読んでもらえてとても嬉しいです^ ^これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年2月20日 22時) (
レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - もう何回も読み直してます笑頑張ってください！ (2018年2月19日 20時) (レス) id: e2047eb4ed (このIDを非表示/違反報告)
小雪聖羅(プロフ) - 夏目さん» こんにちは！コメントありがとうございます！誰かの心に届く小説を書きたいと思っていたので、夏目様の心に届いたのならとても幸せです！更新頑張ります！！ (2018年1月14日 20時) (レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - これ読んでて涙が出ました！僕も一時期学校で居場所が無くて家に居たので！昔を思い出しました！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月13日 9時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪聖羅 | 作成日時：2017年12月27日 17時
