【リレー小説】スカイハイ転生学園！〜イースター編〜

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「じゃあまたね―！」
　「うん、また明日！」
そんなありふれた会話を聞き流しながら、あたしは上靴を下駄箱に入れ、次にいつもはいている黄色のスニーカーを取り出す。
スニーカーを無造作に床のタイルに置くと、タタンッ、という音を立てた。
床に置いたスニーカーを履き、カバンを背負いなおす。
あたしは校門付近の青々とした葉を茂らせている桜まで向かった。
その桜をみて、色々と大変だった入学式を自然に思い出した。
あの時は大変だったなぁ。でも、桜がすっごく綺麗だったんだよね。教頭先生の演説も凄かったし。
にしてもオーバードーズだけは許さん。学園卒業したら、絶対にオーバードーズを日々倒す・特命係になるんだから！
オーバードーズへの怒りがむくむくと心の中で増幅していく。
あたしは校門の前で、
　「今日も一日お疲れ様でした！」
と大声で言ってから一礼すると、家に向かって一目散に駆けだした。
その時はもう、怒りなんてものは一掃されていた。
斜陽が放つ橙の光を背に、家に向かって、未来に向かって。
あたしは走り出した。

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