土方~惚れた女~ ページ8
おい、そこでなにしてやがんだ …あ?
月を見てただあ? …ったく
一人でか? お前寂しくねぇのかよ。
こんな寒ぃ夜女一人でよ…強いって言ってもお前は女だ
一人であんま出歩くな 万が一ってことだってあり得るんだよ
で、なんで月なんか見てたんだよ
…なんでそんなこと聞くって、そりゃ副長として隊士の悩み
聞こうって言ってんだよ お前は例外だからな
女を隠して毎日過ごさせてんのは事実だしな。だから悩みとかぐれぇは聞く
…馬鹿がそんなこと考えんじゃねぇよ
っと!危ねぇな、急に殴んなよ
…時代なんざいつかは変わんだ。たまたまこの江戸が長かった
ただそれだけなんだよ。人間っつーのはすぐに平和ボケする
…もうすぐ徳川は倒れるだろう
…俺らも賊軍になったりしてな
泣くんじゃねぇA
時の流れは誰も止められないのはわかってはずだろ?
時代ってのは酷でぇもんだ、この戦は互いに国のことを思ってやってるんだからな
A、お前は女だ。
今のうちに離隊すればまだ町娘として生きれる
…おらぁお前に生きてて欲しい。別に離隊しろっていってるわけじゃねぇ
ただAに生きてて欲しいんだ
…お前はどこまでも強情な女だな
わかった、一緒に戦え
だが…
俺から片時も離れるなよ
惚れた女だなくれぇ守らせろ
もう遅い、さっさと寝ろよ。明日も忙しいからな
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作者名:そうせん | 作成日時:2013年9月25日 21時