積極的な透真くんと嫉妬深い空助くんに振り回されるわたし。【斉木楠雄のΨ難】

6。逃走劇 ページ8

一瞬なにが起きたのか分からなくなる









ぐちゃぐちゃな頭の中を1度整理する









そして全てを思い出すと..









かああっ









顔が一気に熱くなった









貴「わっ、私、透真君とキ、キキキ、キスを...」









透真は私の熱くなった顔を両手で包み込んでくる









透真「A、どうしたんです？もう一度しますか？」









顔を近付けてくる









貴「だ、駄目っ...！」









透真の胸を押しロッカーを開け、全力で廊下を走って逃げる









透真「...A本当に可愛い」









クスッと笑い透真もロッカーを出る









貴「ああああ、酷い...私の大事なファーストキs
わっ..！」








ドンッ









前を見ないで走っていると誰かにぶつかってしまった









貴「っご、ごめんなさい！」









ぶつかった相手は









空助だった









空助「..あ、A、やっと見つけた。この当たりにいると思って探してたんだよね」









ニコッと笑ってはいるが、なんだかいつも以上に怖い雰囲気の空助









貴「ど、どうしたの？なんか怖いよ？」









後ずさりする









空助「それよりさ」









話を遮ってくる









空助「さっき独り言なんて言ってたの？ファースト、なに？」









後ずさりした分近付いてくる空助









貴「いや、それは..、違くて..」









じりじりとこちらに近付いてくる








空助「なにが違うの？」にこっ









とりあえず逃げないとまずいことはわかった









貴「っ」









全力で走って逃げる









当然追いかけてくる空助









なんか今日逃げてばっかり。なんで転校初日から..
こんなことを考えながら無我夢中で逃げた









学校の構造が分からないが、空助と距離を取るためにどんどん上の階に上がっていく









全ての階段を登りきった先に1枚の扉があった









バンッ








そこは屋上だった








光が差し込んできて眩しくて思わず目をつむる









とりあえず1番向こう側まで走って逃げる









当然空助も扉を開けて屋上に来た









こちらに近付いてくる









貴「こっ、来ないで..。空助くん怖いよ、おかしいよ..」









腰が抜けてフェンスに寄りかかり膝から崩れ落ちる









空助「じゃあAはなんで逃げるの？後ろめたいことがあるからだよね？」









文字数

7。追い詰められる→←5。始めての〇〇

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