どこにでもありそうな物語。 N.kazunari (ページ1)

今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:63,201 hit

１. 人間の性は悪である。ページ1

どちらかと言えば、のハナシ

ニンゲンは、キライ

愚かで、単純で、そして、キタナイ。

世界には、
約73億人という莫大な数の人間がいる。

生まれて此の方、年数で言えば、

二十八年。

何人の人と出逢ったのか？
そんなこと、一人として、数えようとは思わないけれど、

ただ、一つだけ言えるのは

人間を、容易に信じてはいけない。
自らを産んでくれた、親でさえ、もだ。

孟子派？荀子派？

そう尋ねられる事があるとしたら、
私は迷わず、後者だと言う。

人間の本性は、悪だと思う。

まぁ、だからと言って

荀氏の唱える性悪説にしても結局、
後天的に学ぶ事で善行をする事もある、と言うものなのだから

ヒトは善である、というのも
一理ある事ぐらいは、私だって承知している。

けれど

ヒトの心の奥底に潜む悪魔たちを引き出す出来事なんて、世界にはありふれているし、

その悪魔がヒョコリ、と顔を出す瞬間を
私はこの二十八年の間で何度も見てしまった。

しまった、のが偶々、私だっただけで

その瞬間に出会うことなく、
この二十八年、過ごす事が、もし出来たのなら

きっと私だって孟子派だったかもしれないのだ。

偶々、が何度も重なってしまった、それだけの話。

もしかしたら、
無条件に信じられるような、そんな人に
これから先の人生、出逢えるかもしれないし

出逢えたらいいなぁ。と

ほんの少し期待をしているのも、本当。

荀子派とは言えど、私だって、人間だ。

愚かで、単純で、汚い。

これだけ、人間を悪く言っていても

そんな人が現れば、
ころっと、孟子に乗り換えるだろう。

そこまで、人間不信、ではない。

そこそこ、人間不信、なのだ。

これから紹介するのは
そんな愚かで、単純で、汚い私が

"そんな人" に出逢い、惹かれ、

さっきの話を用いて言うと
孟子派に、心変わりをしちゃう、そんなお話。

言うなれば、探せばそこら中にありふれている
バッドスタート、ハッピーエンドなお話だ。

そんなきっかけを作ってくれた彼と
ハッピーエンドになれるのか、

そこは、また話が違ってくる、かもしれない。

ただ、ニンゲンはいいものだ。

生きててよかった、生まれてきてよかった！

そう言う意味での

ハッピーエンドなお話。

.