第845話 Find me。【YC Side】 ページ5
【YC Side】
[]は韓国語↓
ごめん、A。
こんなに冷たくして
Aを泣かせたいわけじゃないんだ。
Aがひとりで頑張ってきたのは
ちゃんとわかってる。
あの制服も、傷が見えてて…
だからあの時俺は
咄嗟にスカーフを渡したんだ。
スカーフなんかしても見えそうだけど…
俺はその傷を、見てられなかったから。
だけどそれでもその制服を着て
倒れるまで頑張って働いてるんだよな。
そうなるまで大変だったのも
ちゃんとわかってるよ。
そしてまだちゃんとその傷を
受け入れる事ができてないって事も…
とっくに冬が過ぎて春になり
すっかり暖かくなったっていうのに
タートルネックのセーターなんか
着てるんだから…
｜
｜
ソファに顔を伏せて
声をあげて泣くA。
その髪を撫でてやりたいけど
あと一歩の所でギリギリ我慢してるんだ。
わかってよ、A…
YC「……」
俺はソファから立ち上がると
Aに触れてしまわないように
一歩離れて、背を向けた。
YC「はぁ…」
チャンミンがなんであの曲を選んだか
ちゃんと聞いててって言っただろ？
"どんな日もずっと君想うよ"
…そんな所じゃない。
"悲しくても嬉しくても
君のそばで笑いたいんだよ"
…ここなんだよ。
傷を見てチャンミンが
悲しくならないわけないんだ。
だけどそれでも笑いたいんだよ。
Aと一緒にいれることが嬉しいから
チャンミンは笑いたいんだよ。
なのにAがそんなんじゃ
一緒にいることすらできないだろ？
Aが悲しむチャンミンを見ても
それでも一緒にいたいと
本気で思えなければ
ひとりじゃ治せない傷を
チャンミンは一緒に癒せないんだよ。
なんでわかんないんだよ…
A「うっ、うっ…(泣)」
YC「……」
もう泣かないで…
俺も泣きそうだから部屋に向かう。
「韓国語完璧じゃない」と
嘘をついたAを置いたまま…
YC[いつもより意地悪でごめんね。A、やっぱりAはキレイだよ、誰よりも…]
"Find me, and I'll be there for you"
A、俺の精一杯の気持ち、見つけて。
YC[…おやすみ]
静かにドアを閉めた。
リビングからはAの泣き声が
冷たい空気の中に響いていた。
第846話 ケンカ？【JS Side】→←第844話 なんで？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「東方神起」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 17時
