第844話 なんで？ ページ4
バカにしたように笑うユチョン。
"がっかり"だなんて…
ユチョンの態度がよくわからないよ。
優しくしたり、"愛してる"とか言うくせに
今度は冷たくして、なんなの？
"泣いてるAをほっとけない"とか
やさしい事言ったくせに
なんでそんな風に笑うの？
A「……」
YC「あぁ〜〜…」
何度もわざとらしくつくため息と
パタパタと足でリズムを取る音に
私は反発するように呟いた。
A「…考えてるもん。」
YC「〜♪」
ユチョンは鼻歌を歌い、無視。
私は少し大きな声でもう一度言う。
A「ちゃんと自分の気持ち、考えてるもん。」
YC「〜♪」
ユチョンはまだ無視する。
私は段々とイライラしてきて
ユチョンの腕をぐいっと引っ張った。
YC「……」
無理矢理振り向かされたユチョンは
嫌そうに私をじっと見つめる。
A「ちゃんと考えてるよ！自分の気持ちも！」
YC「……」
A「逃げないで頑張ってたもん！自分と向き合ってたもん！傷が見える制服だって、着れるようになったもん！」
YC「…で？」
A「…"で？"って…」
YC「着れるようになったからってぇ、何？チャンミンがAの傷を見ってー、無理しって笑ったり、泣いたりしったら、Aはどうなの？落ち込むの？」
A「え？」
YC「また最っ初にー、戻る？また"会わない"、する？」
A「ユチョン、何言ってるかわからないよ！」
―――― ドンッ！！！
A「！！汗」
YC「……」
ユチョンがテーブルに
強く握りしめた拳を叩きつけた。
なんでそんなに怒るの？
その荒々しい態度に
思わず私は黙ってしまった。
A「……」
YC「…Aがつらいのはわっかってるよ。でも生きてるーから、前に進まないわけにはいっかねぇんだよ。」
A「……」
YC「チャンミンがどんっな気持ちでー、この曲をAに教えたか、わからない？ちゃんと聞いててって、俺言ったのに。」
わかってるよ。
チャミの愛がたくさん伝わったよ。
A「……くぅっ…(泣)」
ユチョンの言葉が痛くて悔しくて
泣きたくないのに涙が溢れる。
だけど、「ほっとけない」と
ユチョンがくれた言葉とは逆に
ユチョンは私が泣いてても構わず
私の顔すら見ようとしなかった。
第845話 Find me。【YC Side】→←第843話 「おっげぇ〜？」。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 17時
