第846話 ケンカ？【JS Side】 ページ6
【JS Side】
[]は韓国語↓
泣き声が響いて寝室まで聞こえる。
…Aちゃんが泣いてる。
その泣き声がただ事じゃないような…
それに、ユチョンもいない。
―――― バタンッ…
ドアを閉める音がして
僕は起き上がった。
そこには下を向いたまま
ドアの前で立ち尽くしてるユチョン。
JS[ユチョン…どうしたの？]
YC[……]
JS[Aちゃん、泣いてるよ？ケンカしたの？]
YC[…グズッ(泣)]
…ユチョンは涙を拭うと
僕の言葉には答えず布団に潜り込んだ。
JS[…ユチョン…大丈夫？]
YC[……うぅっ…(泣)]
JS[……]
僕はユチョンには悪いけど
響いて聞こえるAちゃんの泣き声が
気になってリビングに向かった。
｜
｜
そこにはソファに顔を伏せて
号泣するAちゃん。
JS[……]
ユチョンとAちゃんの大きな声は
僕も目を覚ますほどだった。
あんな大声でケンカするなんて
一体何があったんだろう…
久しぶりに会って
せっかく笑ってたのに…
どうしてAちゃんは泣いてるの？
JS「Aちゃん…」
A「うっ、うっ(泣)」
JS「あぁ〜泣かないで〜〜…(汗)」
僕が髪を撫でると
更に声をあげて泣き出した。
ユチョン…どんな事を言ったの？
ユチョンも言った自分が泣くほど
つらい言葉を言ったの？
僕はただAちゃんの手を握り
髪を撫で続けていた。
A「うぅ〜〜…(泣)」
JS「大丈夫だよ、だから泣かないで…」
僕にはそんな事しか言えないけど…
でもそれでいい気がした。
だって何も聞いちゃいけない気がするし
こんな状態のAちゃんに聞けないよ…
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｜
YC[ジュンス、ジュンス…]
JS[ん〜…]
ユチョンに揺さぶられて起こされた僕。
知らないうちに寝てたみたいで
ソファで手を繋いだ僕とAちゃんには
ブランケットがかけられていた。
YC[起きて。帰るよ。]
JS[え…？]
時計はまだ朝の５時半を指している。
JS[まだ５時半じゃん…早すぎない？]
YC[いいから。早く準備して。]
JS[…んもぉ〜…]
YC[……]
｜
｜
僕達は泣き疲れて
眠ってしまったAちゃんと
わざと顔を合わさないように
サヨナラも言わないまま
空港へ向かった。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 17時
