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『軟禁……のこと?』

『そう、でもさおかしいと思わない?』


『…何が?』

つまらなさそうに爪をいじりながらこっちに話を振ってくる
だが 何を言いたいのか それだけが分からない

『文字通りオレはAちゃんを夏休みの間に軟禁したわけじゃん?なのにさ、おかしくない?
なんでAちゃんの両親はオレを通報しなかったのかな?』

『っ!…それは希望ヶ峰学園にもみ消されて……』

『でもさ?いくらあの希望ヶ峰学園、って言っても君の両親に騒がれたらここまで何も、ましてはオレが周りで何も言われないわけないじゃん?』

『それはっ…言われてみればそうだけど』

口吃った私に王馬君がニコニコと爆弾発言をかましてくる

『それってさー?もし両親が君に興味なかったら…って考えると辻褄が合うよねー!』

『何…言って……』


嫌な記憶が蘇る
今朝、両親と喧嘩した
それ以外にも両親の嫌なところが頭にふつふつと蘇ってくる






『最近もさ?嫌なことがあったんじゃない?』

『……今朝、お母さんと喧嘩した
帰ってくるのが遅いって』

『ほらほら!やっぱり!!最近仲違いしてるでしょ?大事な娘だったらそんな朝早くに急かすように話さないんじゃない?
そんな大事な話だったら時間がある夜とかにしそうなもんだけどね〜』

『でも』

『ふーん…まぁ、相談とかあったらいつでも乗るけど?コレはAちゃんにだけ言ってるよー』

そう言いながらガラガラと扉を開け去っていく王馬君

多分あんなやつでも居ないよりはマシだったのだろう

心臓が揺れている


足音が完全に聞こえなくなった瞬間、色々な考えが私の頭をよぎる

その後はどうやって家に帰ったか覚えていない

ただ、その夜はお母さんと大喧嘩した

きっかけは私の一言だった

それからご飯も食べないで夜を過ごした










昨日大喧嘩したせいか、朝の5時に起きてしまった

暇だった為、スマホで希望ヶ峰学園の新入生について調べていた

超高校級の探偵

超高校級のピアニスト

など、いろんな情報が乗っていたが彼はいなかった





血眼になって彼を探したが、どのネットにも載っていなかった


スマホの時計の時間を見るともう6時になっていた

そろそろお母さんが起きる時間だ

私は慌てて支度をして家から出た

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作者名:オルオル | 作成日時:2023年9月29日 23時

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