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放課後の学校で



『Aちゃん』


『何?王馬君』


『オレん家に遊びに来なよ』






夏休みがもうすぐで始まるというときに私は王馬君のお家に誘われた




王馬君は両親が早々に亡くなったようで、今は国からの援助で暮らしているらしい



『いいよ』

『やったー!』

『確か、今日から夏休みだったよね?』

『じゃあ今日おいでよ!』

何がじゃあなのか分からないが私はその提案に乗ることにした










帰り道





『ヘェ〜、王馬君の家ってこっち方向なんだ』



『そうだよーAちゃんと正反対のところだよー』

軽い足取りで歩道を渡った先に路地裏らしきところがある




『Aちゃん!先に路地裏入っててよ!オレジュース買ってくるからさ!』


王馬君が指で路地裏を指す






『分かったよ、先に行って待っとくね』



慣れない道で足場を確認しながら、奥にポツンと建ってある王馬君の家であろうものが目に留まる




周りはまっさらな更地になっており両親が生きていた頃は少し裕福な家庭であったことが伺える
















『へー…ここが王馬君の家かー』


玄関の前に立ち止まった後、王馬君をまとうとしたときに











『ぃっ!…』

突然後ろからゴンッ!という打撃音と何かを持った王馬君がいた











『あー…やっぱりプラスチックじゃ気絶しないかー』


手には炭酸飲料のペットボトルを持っていた

普通の物と違い、それには血がベッタリとくっついていた




まさかと思い、恐る恐ると頭に手を乗せると何かで濡れているのがわかる

『あっ…あっ』

手を目の前に持ってくると普通なら見慣れない赤黒の液体が付いていた

『大丈夫だよー!多分死にはしないんじゃないかな?』





そう言いながら王馬君は炭酸飲料水に付いた血液を制服で拭った


そのまま証拠を残して捕まってしまえと思ったが、男子制服は黒いから証拠は残らないだろう

『っ…クソっ』





やがて拭き終わったのか軽い足取りで私の方へ向かってくる

『あれー?まだ気絶してないの?意外とAちゃんって頑丈なんだねー』

そんなこと知りたくもなかった



『まぁこんなこと話してる暇はないか……じゃあ、そろそろ入ろっか』

そのあと、一ヶ月位私は軟禁されて…

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作者名:オルオル | 作成日時:2023年9月29日 23時

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