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作戦は上手く行った
Aちゃんと両親も仲違いさせたし
△△ちゃんに意識が行かないよう日頃から一緒にもいた
『やっと…手に入った』
テレビの映像が切り替わる
Aちゃんの両親だ
そこから聞き取れる声は『たった一人の娘』とか『返してほしい』と涙を流しながらも取材に答える姿があった
たった一人の女の子という点ではオレもいっしょだ
そのうえでAちゃんはオレを選んだ
『にしし』
テレビの前でAちゃんの今までの行動を思い返す
最初は一目惚れだった
他のやつもやってそうなつまんない始まりだったけど
そんな物がどうでも良くなるくらいAちゃんに惹かれていった
一度、なんの計画も建てずに無謀な策でAちゃんを軟禁した
あのときはまだ外堀を埋めてなかったから痛い目を見たけど
今回は
『いや…でも』
今一度、両親が言っていた言葉を思い出す
"返してほしい"
か
家出した娘に言う言葉ではない
どちらかと言うと
『まーるで、誘拐犯に言うみたいでいやだなー』
選ばれたのはオレだというのに
でも、そろそろ引っ越す予定だったから良かったよ!
こんな田舎町じゃなくて都会にそびえ立つ希望ヶ峰学園ならばAちゃんの両親も取り付く島がないだろう
裏を返せば希望ヶ峰学園に行くまで犯人がオレだってバレる可能性が高い
でもその可能性も潰していくのがこの超高校級の総統だ
『腕の見せ所だよねー』
彼が好きな子を連れて希望ヶ峰学園に訪れるのは先の話し
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作者名:オルオル | 作成日時:2023年9月29日 23時