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初めてだ

学校をこんな早朝から来るなんて








『あっ!Aちゃんじゃん
そんな正門前に立ち止まって…何かあったの?』

学校の門を眺めているといつの間にか王馬君が横にいた


『別に…何もないよ』

『ふーん……昨日言ったこと覚えてる?』

『……なんだっけ』

『オレはいつでも君の相談に乗るよ』

『……そう』


そんな事を言いそそくさと校舎内に入っていく王馬君を眺めながらお腹を撫でる


グゥ〜〜

幸運にも王馬君には聞かれなかったためイジられはしなかったが…なんだろうこのモヤモヤ感は









それから給食の時間までは授業が何も頭に入らなかった


『やった!やっと給食だ!!』

友だちと話しているときにこの喜びを分かち合おうと我が友に今日の給食は何だったか聞くと

『昨日聞いてなかったっけ?今日から一ヶ月弁当だよ』

『は?』

なんてこった昨日は色々ありすぎてこのことをすっかり忘れてたみたいだ

『ごめんね…私の弁当もパンだから分けられないし』

友に縋ったが哀れみの目を向けられるだけだった

やがて昼食の時間となりあたりに美味しそうな匂いがする



その匂いから逃れるため、トイレにそそくさと隠れる



傍から見たら惨めに思えるかもしれないが、逆に言えばトイレ以外は匂いが充満していたということだ



『あ〜〜〜…ハラヘッタ』

まるで森にいる化け物みたいなことを呟く

今なら人間も行けそう



『Aちゃ〜ん!そこに居るでしょ?』

扉の前から声がする

いや嘘だろ

ここ女子トイレなはずだぞ?



『早く出てこないとオレと君とで噂になるよ?記事のタイトルは…そうだな"希望ヶ峰学園次期学生 女子トイレで同級生と〇〇"!とか』

『……』


無視をする←

声を掛ける

一か八か恵んでもらえるか縋る



どうせいつものハッタリだ…無視しよ

『そういえば昨日オレらキスしたじゃん?その時の写真とかあるんだけど…あー…これ廊下でばら撒けばどうなるかなー?』

ガチャ



『あっ、やっと出てくれたー』

王馬君は両手にコンビニのおにぎりやパンなどを抱えておりノックができなさそう…だから声だしてたのか…


『それで……何?』




『いやー!ちょっと話に付き合ってもらいたいなーって思って屋上まで来てくれるよね?』



そう言うと王馬君は屋上へ案内してくれた

.→←.



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作者名:オルオル | 作成日時:2023年9月29日 23時

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