他の男の匂いを付けてやる【長男】

拾漆 ページ18

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いつの間にか寝落ちしてて気づけば朝になっていた

布団は玄弥の部屋なのでベッドに一緒に寝かせてくれたのだろう



隣には一人分の隙間が既に出来ていて兄ちゃんが先に起きた事を物語っている

洗面台に向かうと玄弥が顔を洗っていた





『 ... おはよう玄弥 』


｢ ｯ！ おはよう ｣





私の声に勢いよく顔を上げたので水が散らばった

やべェ怒られると慌てる玄弥に思わず笑みが零れた





｢ 良かった 、笑ってくれなかったらどうしよーかと思ってた ｣





床を拭きながら顔を上げてそう笑った玄弥に胸が締め付けられた気分だった





『 玄弥 、私もう玄弥に色々お願いするのやめるよ

自分で何とかしなくちゃね 』


｢ ... おう ｣





沢山助けてくれてありがとう

そう言うと立ち上がって手を引かれた

バランスを崩して玄弥の胸に収まってしまう





｢ じゃあこれからは俺の自己満足

やめてって言われてもやめねェからな ｣


『 ぇ ... げ 、玄弥 、？ 離して 、駄目だ ｯ 』


｢ ... よし ｣





え 、何今の

首にキスした！？



よし 、じゃないよ玄弥

待って待って 、私は理解が追い付いてないの





( ... )





しばらく私は首を抑えて動けずにいた

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