私、失敗しないので

Dr. 118 ページ20

氷水をタライに、熱湯に清潔な布を入れ

my手術道具を取り出す



貴『アキラさん出てこなくてもいいから、″あの人″連れてきて！』



翼のバタバタという音が聞こえたので多分行ってくれた



貴『麻酔はあんまり得意じゃないんだよねぇ』


そう言っておきながら素早く針を刺し麻酔薬を注入した。

ここから先は私以外使えないので皆がすごい目で見てくる
やりずらいな



「ほんとにくっつけることできるんですか？」



この宿の女将がそう聞いてきた、

そりゃこの時代で切り落とされた腕や足が元通りに戻るわけが無い

私はなんたって令和から来たドクターですから？



貴『大丈夫、私失敗しないので』


そう暗示をかけ、メッツェンを手に取る




1本1本切れたモノを繋げていく大門美知子先生はすごいなぁこんなの繋げて1人助けたなんて



貴『綺麗に切れてくれててよかった、これがもしギザギザとか中の血管とか殆ど潰れてたらもっと時間かかってた･･･

って割と1時間経ってる！！！』



「Aさぁぁん！！！！」



ちょうどそこで走ってくる麻酔科医(仮)の城之内蒼生先生


貴『ご苦労さま〜、って走れるようになったんだねよく頑張ったよ』



ゼェハァ言ってる城之内先生は那田蜘蛛山に居た時に両手両足を無くした子

最初はもう色々と死にかけの状態だったけど

今じゃ義足で走れるようになってるし、義手も使いこなして指を自由自在に動かせるようになってる


おまけに？頭も良いから私が渡したあの分厚い麻酔科医の本もほぼ暗記して･･･



城「頑張ったよ、じゃないですよ！！ここまでほんとに死ぬほど走ったんですから！人使い荒いのもいい加減にッ

なんですかこれ皆なんでこんな怪我して！！」



周りを見たら運悪くあの帯の餌食となった一般の人が怪我をしたり亡くなってしまったり、


私は炭治郎に加担しなければ、何か気配が増えた気がする。



貴『応急処置、お願い。意識がなく早急に治療が必要な人を赤、意識はあるが早めの治療が必要な人が黄色、比較的意識もはっきりして継承の人には緑、･･･亡くなった人には黒の紐をつけて

できるだけ死なせないように頑張ってっ！！』




早く倒してすぐにくるから






城「分かりました。･･･気をつけてくださいね」



貴『大丈夫だって、私手術も失敗しないけど鬼退治も失敗しないの』



そう言って互いに頷き、各自自分がすべき行動に出た



炭治郎はどこだ、あの帯お姉たんや筋肉ダルマ、善逸や伊之助！



ﾄﾞｺﾞｫｫｫﾝ！！



貴『っ！？あっちか！』

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