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『…んはっ!!!

しまった寝過ぎたっ!
今何時っ??!!!…イデッ!!!!』


寝過ぎた、遅刻ではないかと勢いよく起き上がると
ゴンっと響いた鈍い音。
遅れてきたのは頭部に広がる痛みだった。

『え、なに、ここ何処…』

正直に言ってパニックである。
暗すぎてなにも見えない上に、何処か狭いところに入れられている様な感覚に寝覚めが悪い事この上なし。
だってさっきまで自分の部屋にいたんだぜ?

え、拉致?誘拐?もしかして私監 禁されてる?

ここに来て急にこの前テレビでやってた海外の事件を思い出し全身から血の気が吐くのを感じた。

…私、ころされちゃうの

…そんなの、絶対やだ!









『ここから出して!!
誰か助けて!!!!!』

どれぐらい時間が経ったのだろうか。
私は足でガンガンと目の前の壁を蹴り付け
喉が千切れそうなくらい叫んだ。
私の喉はもうガスガスで使い物にならないだろう。

しかし、どれだけ足を打ち付けようとも、体当たりをしようとも、目の前の壁は開く事は無かった。


『…誰かっ…』




最後の力を振り絞って壁を蹴り上げようとしたその時、壁の向こうから微かに声が聞こえた気がした。

そして、その声が聞こえたと同時に
久しぶりに浴びた光に私はギュッと目を瞑った。






「うーん!!!
この蓋、重いんだゾ。」






眩い光に恐る恐る目を開けると、そこには…






『ネコチャン!!!!』(ダミ声)



「ふなっ?!

何でもう起きてるんだゾ??」




『しかも喋るネコチャン!!!』




「こいつの声おかしいんだゾ

ふなぁぁぁー!!もうっ、俺様に触るな何だゾ!!」





恐る恐る目を開けるとそこには、
可愛らしいネコチャンがいた。

しかも喋る能力があるかなりのチート機能付きだ。


怖くない、怖くない…と某ジ○リ作品の主人公のように右手を差し出すと「触るな」と威嚇をされてしまった。

全っ然怖くない。


『…じゃなくて!』


「(ビクッ)急に大声出すんじゃないんだゾ!」


『あ、ごめん。』

…と言うか今は癒されている場合ではない。
でもどうしてもネコチャンを見ると、と言うか動物全般を見るとどう頑張ってもこの有様だ。
くそ、アニマルセラピーにやられたぜっ!


光に目が慣れてきたので改めて周りを見渡す。
なんだか知らない所からは出られたものの、見渡せば全く知らない場所にいた。


…うわぁ、棺が浮いてルー

…うん、テーマパークかなんかかな。
行った覚えは無いけども。

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作者名:かなみ | 作成日時:2020年5月24日 1時

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