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ようやく炭治郎side
鱗滝さんの修行をしていた時、偶然その子に会った。
しかも夜の森でだ。
この森で鬼をまだ見た事は無いが万が一と言うこともありその少女に声を掛けた。
俺の顔を見るなり『推し…』と意味のわからない事を呟き口から吐血してその場に倒れてしまった。
かなりの重症では無いか…!と焦る気持ちを押し退けて少女を背負い家へと足を進めた。
鱗滝さんに説明をして取り敢えず一晩様子を見ることになった。
炭「俺よりも歳下なんだろうな…」
混じり気のない黒髪にあどけない表情を残した顔はまだ12歳程だろうか、禰豆子よりも幼く見えた。
腕や足に切り傷が見えたので手当てをしつつその幼い顔を眺めていたらいつのまにか朝になっていた。
朝食の準備をしつつ彼女が寝ている布団に目をやると、ちょうど目を覚ましたらしいその子が目を擦って欠伸をしていた。
炭「…良かった!目が覚めたんだね!!
俺の名前は竈門炭治郎
痛いところとかは無い??」
『か、えっ???
………えっ?!?!?!』
話しかけるとかなり混乱をしているのだろう、言葉になって無かった。
かと思うと
『あ、あの、拾っていただき?
ありがとうございました。
布団までお貸しいただいて…』
としっかりとしたお礼を言ってくれた。
きっと教養のある立派な家の子だったのだろう。
それから朝食を食べつつその子から話を聞いていた。
『…名前はAです
苗字は分からなくって…』
そう眉毛をハの字にさせて申し訳なさそうに自分の事を話してくれた。
正直、話が飛びすぎていて理解するのに時間がかかった。
理解してもとてもじゃないが丸々信じられないが。
要約するとAは別の世界の人間で、そこでは自分は大人だったと、空を飛ぶ乗り物や調べ物や文通を簡単にできる鉄の小さな機械ある世界だと言った。そんなことをすぐには信じられない。が、
この歳で身寄りもなく知らない場所に放り出され不安に駆られているであろう少女を放っておける筈は無く、
その事は鱗滝さんも同じだったみたいで、Aは暫く鱗滝さんの家で様子を見ることになった。
よく禰豆子と笑い合っているところを見るとこちらまで幸せな気持ちになる。
炭「…護ろう、禰豆子も、Aも」
自分な勝手な思いではあるが、
俺は幼い君を、君たちを護ろうと決めた。
自分の命を懸けて。
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かなみ(プロフ) - #egg/たまごさん» 書いてて自分でも恥ずかしくなるくらいとんでもねぇ長男です(笑)こちらこそ、お立ち寄りいただきコメントまでいただいてありがとうございました!!これからも頑張ります!!! (2020年3月9日 1時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
#egg/たまご(プロフ) - とんでもねぇ炭次郎ですね!(最上級の褒め)素敵な小説ありがとうございます!更新頑張ってください! (2020年3月3日 9時) (レス) id: fef018cdc2 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - くりりんさん» めちゃくちゃ返信遅くなってすみません!コメントありがとうございました!!これからも頑張って更新かけていきますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2020年3月1日 23時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
くりりん - コメント失礼します。これから主人公はどうなっていくのか楽しみです!ワクワク(*'▽'*)炭治郎が距離感近いのもドキドキします(//∇//)これからの展開も楽しみにしてます!!更新頑張って下さい!!! (2020年1月8日 8時) (レス) id: c6b331e09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなみ | 作成日時:2019年11月22日 0時