こんにちは天国【鬼滅の刃】

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『鱗滝さーん！
行ってきまーす！！』

鱗「暗くならないうちに帰ってきなさい」

『おけまるー！！』

鱗「(…分かっておらんな此奴)」





今日は一人で山の山菜を採りに来た
夕飯の準備というのはただの口実で(おい)、
良い頃合いに色付いた山々を見に来たのだ。

狭霧山は紅色や梔子色、私の語彙力ではとても表現がしきれない程沢山の色が溢れとても綺麗だった。


『この時代にもカメラがあればなぁ』

少しテンションが上がっているのか、両手の親指と人差し指で四角い窓を作り上げ中を覗いた。

…子どもの時よくやってたなぁ





『炭治郎くんも連れてきてあげたいなぁ』


木々が少し開けている所に大きな岩を見つけ、その上に大の字に寝転がった。

あ、山菜採りは後でちゃんとするからね？
安心して？？？



あの雲の形、ソフトクリームみたい…
あーーーソフトクリーム恋しいなぁ。

ぼーーーーーーーっと雲が流れていくのを見つめていると、なんだか無性に眠たくなってきてしまった。
あるあるだよね
ちょっとだけ目を瞑ろう。
ちょっとだけなら大丈夫…大丈夫…









「…起…きて…！

……起きて！！！！！」





『うわぁ！』

脳震盪を起こしそうな程割と強めに揺すり起こされ、私の目の前にはめちゃくちゃかわいい女の子がいた。
なに、この子ちょー可愛い。
暗くてあんまりはっきり見えないけど、それでも溢れ出る可愛さはわかった。

『…あれ…？夜になってる……

…夜になってる？！？！？！？！

あぁぁぁあああどうしよう

鱗滝さんにフルボッコされるよ！！！』




「…ふるぼっこ？」

めちゃくちゃ可愛い女の子はコテンっと首を傾けためっちゃ可愛いな！！

『え、あ、あはは、気にしないで！

それと、起こしてくれてありがとうね。
危うくこのまま一晩迎えちゃう所だったよ』

「…この森安全では無いから…

起こせて良かった。」


うふふっと笑って私の隣に腰かけたその子を月の灯りが照らした。
…知ってる顔だね…うん。通りで可愛いと思ったよ。

「わたし、真菰。貴方は？」

『私はAって言うの、宜しくね！』

手を出してみると真菰は少し笑ったが、私の手に触れることは無かった。
…やっぱりそうか。

覚悟はしていたがいざ実際に出会ってしまうと、なかなか心にくるものがある。
居たたまれなくなって宙に浮いた手をきゅっと握り冷たい岩の上に戻した。

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