【銀魂】副隊長は天人さんです 裏話4＊

170訓 絶対解決したいこともある＊ ページ25

「・・・・な、何の話？」


山崎「動揺が顔に出てるよ？誤魔化してるつもりだろうけど俺監察だからね」


「・・ムカつく」


私はムスッと不貞腐れる。


カシャ


神山「副隊長の不貞腐れたお顔もやはり可愛いらさい！！もう一枚いいっすか？次は一緒・・ゴフッ」


そのまま私は変態クソ野朗を雪の積もった縁側に蹴り落とし。


「いい仕事した」


山崎「あははは・・・」


ザキさんの乾いた笑い声が聞こえる。
そんな中ザキさんは真剣な顔付きになると私に言う。


山崎「でもAちゃん。もう3日も待ってるでしょ？そろそろやめた方がいいよ。風邪ひくよ？」


「だから、何の話してるの？」


山崎「だから騙されないって。沖田隊長のこと待ってるんでしょ？」


そのザキさんの言葉に


「待ってない！！べ、別に最近総悟がおかしいからって心配してるわけじゃ・・」


山崎「Aちゃんってホントに分かりやすいよね」


「ホント・・ザキさんには敵わない」


そう、私は総悟の帰りをこの三日間屯所の廊下で待ってる。
なぜそんな事をしているかというと


「だって、この頃総悟が仕事に熱心すぎて怖いんだもん」


山崎「沖田隊長仕事を熱心にやったらやったで恐れられるって・・」


最近つうかこの一週間総悟が毎朝早く起きて仕事をし見回りをし書類を書きと熱心なのである。


「ある意味中身総悟じゃないんじゃないのかと疑うレベルだよ・・」


山崎「まぁ俺もおかしいとは思ってたけどさ」


「仕事をするのはいいけど・・」


実はおかしいのはそれだけじゃない。
この五日間総悟が仕事を定時に切り上げるとそのままどこかに出かけて行くのだ。
そして夜中まで帰ってこない。
あまりにも気になったので私は帰ってくる総悟を捕まえようと夜中に総悟を待っているのである。


山崎「まぁ内容はわかったけど昼間に聞けばいいのに・・」


「総悟が私を避けてる」


総悟は避けているのである。
なぜ避けてるのかなぜ夜中まで帰ってこないのか。
そしてなぜ仕事に熱心なのか全てを解決したいのだ。


「でもザキさんありがと」


山崎「え？」


「だってこの三日心配して廊下で寝てる私を部屋まで運んでくれてるんでしょ？毎朝目覚めると布団だったからさ」


その私の言葉にザキさんは驚いた顔をして


山崎「え・・俺は毛布をかけてあげてるだけだよ？」


「え・・嘘だ」


じゃあ誰が私を？


山崎「嘘じゃないよ！！」


ザキさんの反応的に嘘じゃないらしい。

171訓 断じて山崎オチではありません＊→←169訓 冬は暖かい格好で＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す