160訓 明日のお弁当何かな?そんな期待を子供は持っている ページ15
ーー次の日
「なんで・・ねぇ!!なんでなの!!!」
月詠「は、離すのじゃA・・」
私は月詠さんの胸ぐらを掴み月詠さんに問う。
それもそのはずである。
私の目の前にある晴太くんのお弁当の中身は一切手を付けられていなかった。
「私が一生懸命晴太くんのために作ったのになんで食べてくれないの!!!どうして私の愛情弁当を食べてくれないわけ!?」
?「それのどこが愛情弁当よ」
いきなり聞こえた声に私たちがそちらを向けば
さ「A。アンタ自分の事しか考えてないじゃない」
「さっちゃん!!」
月詠「猿飛」
そこには柱に寄りかかり眼鏡を押し上げるさっちゃんの姿だった。
さ「ソレのどこにアンタの愛情が詰まってんのよ」
とさっちゃんは私の愛情弁当を指差す。
「そんな言い方侵害なんだけど!!私は愛情込めてお弁当を作ったの!やっぱり子供は好きなモノが入ってないと食べたくないでしょ?野菜とか嫌いでしょ?」
そう、私が作ったお弁当は
「好きなモノ全部詰めれば絶対食べるでしょ!?」
さ「だから自分のことしか考えてないって言ってんの。だってソレ・・・みたらし団子しか入ってないじゃない」
「みたらし団子は老若男女種族も問わずみんな大好きなの!!晴太くんも好きに決まってるでしょうが!!」
私は団弁を指差しさっちゃんに怒鳴る。
呆れた顔のさっちゃん。
さ「それはアンタが好きなモン詰めただけの弁当でしょ。それ確実に愛情こもってないから」
「き、きっと晴太くんもみたらし団子好きだもん」
そういや晴太くんみたらし大好きなんてこと聞いたことないなと心の中で思う私。
さ「ホントアンタたちは何もわかってないわね。普通のお母さんの弁当なんてもっとゾンザイよ」
晴太(A姉ならやってくれると思ったけどまさか開けたら団子だけなんて・・恥ずかしすぎてすぐに閉じちゃったよ・・明らかにA姉自分のためのお弁当だったもん)
影に隠れて晴太はそう思っていた。
さ「わかる?あの年頃の男の子はある程度の距離が唯一の愛情なのよ。日輪。次は私が弁当を作るわ」
そう言ったさっちゃんは私たちを追い出すと一人台所にこもった。
晴太(以外とわかってるよさっさん!!A姉よりも期待出来そうだよ!!)
明日のお弁当に期待を込め晴太はそのまま自分の部屋へと消えたのだった。
「んじゃ、また明日さっちゃんの結果を見にくるね」
そう言って私は帰ったのだった。
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沖田いずみ(プロフ) - おおのさん» コメありがとうございます(^ ^)リク使わせていただきます!!お待たせしますがお待ち下さい! (2016年12月13日 22時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
おおの - いつも楽しく読ませていただいています!亀更新でも大丈夫なのでこれからも続けて言ってほしいです! そこで1つリクエストなのですが 総悟が主人公にドッキリを仕掛けてのloveが読んでみたいです。 (2016年12月13日 16時) (レス) id: 4f867c4ff2 (このIDを非表示/違反報告)
龍鹿(プロフ) - 原作沿いって良いですね!面白いです!頑張ってください! (2016年11月23日 11時) (レス) id: de7dc4b16d (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 続編おめでとうございます! 遂に、4までいきましたね!これからも楽しみにしてます。更新頑張って下さい! (2016年10月19日 18時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2016年10月19日 14時