【銀魂】副隊長は天人さんです＊完結編

３０＊ ページ32

銀時「まさか・・撃ち殺すとか言わないよね？」


俺が聞けば隣のAちゃんは少し間を置いて


「・・・・ありえるかもですよー」


とヘラリと笑う。


銀時「え、ぇええええ！！それだけはやめて！お願い！！俺が困るから！！」


俺は焦りまくる。
今の彼女なら人斬りをしてたくらいだ、やりかねない・・。


銀時「あのAちゃん、幕府方のコネとかないの？あのままだとゴリラ処刑されるよ？」


「確かにそのよーですね、ホラ」


そう言う彼女の指差す先にはジーさん、ヅラ、ゴリラの背後に立ち、刀を構える役人たちの姿が視界に入った。


銀時「ちょ、ジーさんんんん！！」


俺が叫ぶと、隣にいた黒服の彼女が腕を天に向けた。
その手には一丁の拳銃。
そして


パァン


一発の銃声が響くと、警備をしている奴らが一斉に駆け寄って来る。


役人「今のは貴様か、女！！」


「だったらなんだって言うんですかー」


そう言って硝煙が出ている拳銃を役人に向ける。
来い！とAちゃんの腕を掴もうとする役人。
俺はどうしていいかわからなかったが


「・・生きてるうちにやってみたかったんです・・」


そう言って片手でカツラを取れば白髪が出てくる。
その瞬間、野次馬も含めて一気に後ずさった。


役人「お、お前！白詛か！！」


「はい・・。生きてるうちに父を・・救いたかったんです・・グスッ」


目の前のAちゃんは顔を隠して泣き出した。
役人たちは同情したのか、困った顔。
え、何コレ・・。


？「まさかAの演技だけで行けると思ってたのに、万事屋まで力になってくれるたァ、礼を言うぜ」


「遅いー。合図聞こえてたでしょー」


そう言うと腕を掴む役人を振り切って、Aちゃんは橋から身を投げた。


銀時「ちょ、Aちゃんんんん！！？」


？「ヨッと」


その声の主は川からザバリと立ち上がると、落ちて来たAちゃんを支えた。


総悟「無事かィ？」


「まぁね」


そう言うと沖田くんから刀を受け取ったAちゃん。
役人どもは処刑をやめるとその姿を見て言った。


役人「貴様は・・人斬り沖田！！それに死神まで！！」


役人「元真選組一番隊隊長と副隊長にして、今や幕府をあだなす最恐最悪の凶手と言われる沖田総悟に小湊Aだぁああ！！！」


銀時「あ、あだなすぅううう！！？」


え、あの人ら警察じゃなかったの！？
つうかガチで犯罪者集団になってんじゃねぇか！！

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