無一郎の大切な幼馴染み

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無一郎 目線





羽織屋に行き、Aの羽織を選んだ

着いた時からAに似合いそうだなと思っていて、彼女もそれを気に入ってくれた


最後にはお婆さんに恋仲だと勘違いされ、無料で羽織を貰ってしまった

彼女は複雑そうな顔をしながら羽織を抱え、歩いている





貴女『凄く複雑な気持ち…』



無一郎「後悔しても遅いよ。そんなに気にするなら、今から恋仲になる？」



貴女『冗談言わないの』





本気なのに……


彼女は冗談だと思っているのかクスリと笑みを溢した

その笑顔は余所行きのせいか何時もより可愛らしくて、思わずドキッとした





貴女『恋仲じゃないのに、何か騙してるように思えて……あれ、恋仲？』





彼女が何かに気が付いたように歩みを止めた





無一郎「どうしたの？」



貴女『恋仲って、男性と女性だよね？』



無一郎「そうだけど」





急に何言ってるんだか……


意識したとか？



でもAはわかりやすいから、意識したら顔が赤くなると思うけど





貴女『凄い、凄いよ！！』



無一郎「は？」



貴女『だってそういうことは、むいくんが男の子に見られてたってことだよね！凄いよ！！
むいくん、可愛いし綺麗だもん！普通の女の子よりも可愛いし！！』



無一郎「…………」



貴女『そうだ！むいくん、女装しようよ！
それでさ、女の子に見えるか知りたい！！』





彼女は物凄く目を輝かせている


少しでも期待した僕が馬鹿だった





無一郎「そんな下らないこと言ってたら置いてくよ？」





僕は溜め息を吐き、肩を竦めて再び歩き出す





貴女『あ、ちょっと待って！！』





彼女は慌てて、駆け足で僕の元へ走ってくる

一生懸命追いかけて来るのがまるで子犬のようで可愛い





貴女『今日ね、むいくんの好きな物を作ってきたの！自信作だから、楽しみにしててね！！』





そう言って幸せそうな顔をして、僕に微笑みかける



これだから恨めない


でも、Aはそうして僕の傍で笑っていればいいよ





君のことは、僕が守るから……

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ラッキーカラー

あずきいろ

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