番外編「猫化」6 ページ28
やっとのことで部屋に戻る。
広間を出れたと思えば廊下で会った人全員に変な目で見られるし質問攻めしてくる人も居た。
この短時間で一気に疲れた…まあでもこんな姿だ。流石に今日はゲームは入ってないだろうと思いベッドに飛び込む。意識が遠のいていく。
「A」
遠くで私の名を呼ぶ声が聞こえる。
「A？今日貴方ゲームが入っているのよ…でもその姿だと無理でしょう？誰かに変わってもらう？」
この声はエミリーだろう。今日は如何せなら休みたいところだが他の人に変わってもらうのは申し訳ないので、体を起こし、今行く、と言い部屋を出る。
空腹と怠さを感じつつマッチングルームへと向かう。
空腹と言ったが、だからといって何かを食べたいというわけでもない。
エミリーが途中、やっぱりやめたほうがいいんじゃない？、無理はしない方がいいわ、など心配してくれたが私は毎回首を横に振り大丈夫、とだけ伝えマッチングルームの席へと座った。
メンバーは、エミリー、ナワーブさん、ウィラと私だった。ナワーブさん…少し気まずいけどそんなことをいちいち気にしている余裕は私には無かった。
体調不良など放っておけば治る。今はゲームに専念しよう。
そんなことを考えているとガラスの割れる音がし、視界が暗転する。
マップはレオの思い出。
最悪だ。よりによってこんな寒いところ。
暗号機に向かって走っていくと視界の隅に写真機が見えたので、私は早く逃げて！と信号を発信し、近くのロッカーに隠れる。
ハンターはジョゼフさんか…彼の私の姿を見たときの表情が目に浮かぶ。きっと彼も私を嘲笑うに違いない。
パシャという音がし、再び暗号機に向かう。
体調があまり優れないのでチェイスはなるべく避けたい。そう思いながら解読を進めていくもそんな私の想いは届かず、心臓が大きく脈打つ。
徐々に心音が大きくなる。
それに比例するように私は身体の中は何故か熱くなっていく。ついに熱も出たか。こんなに寒いのに熱く感じるなんて異常だ。
怠さに引き続き嘔吐感まできてしまった。
息が苦しい。
もうジョゼフさんは近くまで来ているのに。
壁に背中をつけズルズルと倒れていく。
駄目だ起きろ。
私のせいで負けるぞ。
起きろ。
そう自分に言い聞かせていると私に影が落ちる。
「A？」
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
