番外編「猫化」7 ページ29
ジョゼフside
今日のサバイバーは偵察兵、傭兵、医師、調香師。
チェイスや救助にも適しているサバイバーが多く厄介だなぁと思っていた矢先、
Aの姿を見て、僕の悪戯心が芽生えた。
衣装は、月下の紳士でいこうと思った。
マップはレオの思い出。最初に医師を見つけ吊ることができたらこの試合は解読が進まなくなるだろう。
まずは近くの写真機へ向かい、写真を撮る。
耳鳴りがした。近くにサバイバーが居る。
僕はそれが医師であることを祈り、捜し回った。
だが不幸なことに、そこにはAがいた。
いつもの彼女なら僕を煽りながら乱暴に板を倒し、窓枠を乗り越え走るところだ。だけど今日の彼女は壁に身体を預けて、頬を赤く染め、すでに息が上がっていた。
彼女のその姿に、無いはずの僕の心臓がすこし脈打つ感じがした。
名前を呼んでも僕を上目遣いで見るだけで返事がない。いや、出来ないのか。
体調が優れないのだろう。僕は投降しようとする。
すると、
『すいま…せん…あの、皆に心配させたくないので…！投降は、どうか…！風邪なんて…すぐに治りますのでっ…！』
袖を掴まれ、そう呼び止められる。
本当はそんな言葉気にしないでさっさと投降したいところだが、こんな風に頼まれて尚、投降するような程僕の性格は落ちぶれてはいない。
「はぁ…君って人は、全く。本当にすぐ治るんだろうね？」
僕はため息をつき、屈んで彼女の目線に合わせ背中を擦りながらそう言う。
すると彼女は普段とは想像もつかないほどの弱々しい声で、多分…と言いまた俯く。
苦しそうに足を抱える彼女の頭をそっと撫でる。
自分でも何故こんなことをしたのか分からなかった。
慌てて手を離そうとするとその手をAが握る。
『ジョゼフさんって…優しい人ですね…』
彼女はそう言い、僕の手をその小さい両手で握る。
身体中の熱が顔に集まっていくのが感じられた。
少ししてAから規則正しい寝息が聞こえてくる。
「…全く、ずるい人だなぁ…」
暫くすると異変に気づいた傭兵がこちらに向かって走ってくる。
僕らを見たときに彼が少したじろいだのが分かった。
「何やってんだよ…？ジョゼフっ…！」
彼からは沸々と怒りの感情が湧き出ていた。
鋭い瞳で僕を睨みつける。
今、Aは僕の胸元に頭を埋め、足を伸ばして座りながら寝ている。
この状況を見て怒りが湧いたとなればそれは、
「嫉妬…かな？」
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
