私と共に ページ3
白河「監督。お客さんです」
グラウンドに入ると大勢の部員がロングティーやランニングをしているのが目に入る。さっき聞こえてきたのはこの人達のものだったのか。
そしてグラウンド脇付近で少し顎を上げて全体を眺める目当ての人のもとへ。
国友「来てくれたか。わざわざすまない」
『お邪魔します』
国友「お前達、案内ご苦労。練習に戻っていいぞ」
白河「はい」
鳴「A!監督と話し終わっても帰んないでね!いっぱい聞くことあるんだから!!」
『...分かったわよ』
カルロス「また後でな!Aちゃん♡」
そう言い残すと稲実メンバーはぞろぞろと各自練習場所へ散らばっていった。
国友「メンバーにまだ帰国したことを伝えてなかったのか?」
『はい。帰ってからもいろいろと作業に追われてたので、つい忘れてしまって...』
国友「青道も今年は才ある新入生が大勢来たみたいだな」
『秋大で優勝したっていうのが一番の反響を呼んだみたいですね』
国友「ああ。だがそれだけではないと思うぞ?」
『え?』
国友「君の活躍は幅広く伝わっている。それこそ東京にとどまらず、全国に。その指導を受けたいと思って集まった部員も多いんじゃないのか?」
『そんなに有名だったんですかあたし。自分では気にしたことなかったです』
国友「努力や才能は表立てにならないことが多い。それでも地道にやり遂げようと努力するのは素晴らしいことだと私は思う」
『国友監督...』
国友はいつもの頑なな顔つきを少し綻ばせた。
『それで、相談というのはなんでしょう?』
国友「うむ。これを渡したかったんだ」
『?』
国友は1つの封筒を手渡した。Aは封を開け入っていた何枚かの書類に目を通す。
『これは...』
国友「対アメリカの代表チームの選考名簿と今後の大雑把なスケジュールだ」
『うわ、曲者が集まりましたね』
名簿に記載された名前を見ながら苦笑う。
国友「青道からも一名抜擢している」
『え?あ、一也!?』
国友「彼の成績は秋大以降も伸び続けている。他の選手にも引けを取らないだろう」
『この選手達の性格が少し気になりますけどね』
国友「だがいい刺激にもなるだろう」
『ええ!こんなに優れた選手たちとチームを組める機会なんてほとんどないですからね!とても貴重だし面白そう!』
国友「君には私と共にこのチームをサポートして欲しいと思っている。ぜひお願いできないか?」
Aは国友を見つめた。
211人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (4月3日 5時) (レス) id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年3月27日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 楽しみに待ってます! (2019年11月21日 14時) (レス) id: 568da0b90a (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ(プロフ) - ももかさん» ありがとうございます!ももかさんの言葉が続編への決意を固めてくれました。これからもよろしくお願いします! (2019年11月17日 17時) (レス) id: 95f3734f75 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 待ってました!!更新頑張って下さい!! (2019年11月17日 0時) (レス) id: 568da0b90a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Sum | 作成日時:2019年11月16日 8時