悪戯好きの双子と悪戯好きの少女

双子離れ6 ページ33

貴「やあ、久々だねぇ」




フ＆ジ「ほんとだよ全く！！」




と言いながらしがみついてくる双子。この長身の2人が抱きついて耐えられるわけもなく後ろにぶっ倒れた



しかも耳元で叫ぶからこれまた勘弁して欲しい




フ「1週間も部屋に籠りやがって！！」




ジ「セドリックは会いに行っていいのに俺らはダメとか言いやがって！！」




あれ、もしかして怒られてる？泣きながら怒られてる？




貴「いや、あの、…まあうん、ごめんよ」




“君たちのために籠ってたんだよ”なんてこと言ったら面倒くさくなりそうだし、そんなかっこつけたセリフは苦手だ


なにより、この2人には心の底から謝りたい。


しがみついているフレッドの目の下には大きなクマがあり、目が充血している


ジョージはなんだか細くなった気がするし顔色も悪い


…マーモの言っていたことは本当だったんだ




貴「…ごめんよ、本当にごめん」




こんな思いをさせたかったわけじゃないんだ


ただ君たちに新しい、大切な存在を見つけて欲しかっただけなんだ


友達でもいいし、恋人でもいいし


僕ばかりに気を取られないで、どうか他の人とも接してみて欲しかったんだ


なのに、君たちは


ジ「もういいよ」




フ「その代わりもう俺らの前から消えないでくれ」




どうして




どうして



貴「…どうしてそんなに僕に執着するんだ。他にもいろんな人がいるだろう？」




フ＆ジ「ぶふっ」




マ「あら、直球ね」




だって本当にわからない




フ「いやいや、何言わせようとしてんだよ」



え、なんかまずいのかい？




ジ「そんなのお前との時間が楽しいからに決まってるだろ」




フ「お前なんでそんなこと言えんの！？」




貴「え」




なんだろう、これは素直に嬉しい




貴「でもほかの女子も君らと話したがっているよ」




やっぱりほかの女子からしたら僕は邪魔だから




フ＆ジ「そんなの知らない」




フ「お前がいればそれでいいよ」




ジ「だから無理していなくなんなよ」




なんだろう、



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_____________これは僕もなかなか双子離れできそうにないな

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