○25 ページ25
.
「あ、そうだ!ね、北山くん!
修学旅行の自由行動一緒に回らない?」
「あ〜いいけど?」
「後さ、裕太もいい?」
あ、裕太ってのはゆうかの彼氏の玉森裕太。
すっごいスタイル良くてかっこいいんだよ。
ちなみにみっくんと同じバンド仲間。
「あ〜あいつも?…まぁいいけど?…」
「Aは?」
みっくんに聞き終えるとゆうかは私にも聞いてきた。
「…あっ…私は全然いいよ!…」
「ありがとう〜!じゃあ私、紙に名前書いてくる〜」
そう言ってゆうかは昨日先生が" 班が決まったら書くように "と黒板に貼っていった紙に名前を書きに行ってくれた。
.
「みっくん…ほんとにいいの?」
ゆうかが名前を書きにいってくれている間に
私はそう聞いた。
「…何が?」
「だから…班のこと…」
「…いいって言ってんだろ…
まぁ…お前が違う男と一緒になるのは許せねぇからな…」
.
みっくん…
さりげなくドキッとするようなことを言うみっくん。
気づいて言ってるのかな…。
まぁみっくんのことだから
何も気にしないで言ってるってのも
ありえるけどね…
みっくんの方を見てると
私の視線に気づいて
ん?って顔をするみっくん。
「ううん…何でもない…」
目があうだけで昨日のことが頭に浮かび
顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる。
こんなんでこれから先持つのかな…
そんなことを考えていると
チャイムが鳴り、いつも通り授業が始まった。
392人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なっつん | 作成日時:2019年4月20日 15時