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翔はもう一人で遊ぶことには慣れているみたいだった








そして休憩がてら、私の元に駆け寄ってきた









翔「今日は、来ないの?」








翔は少し息を切らせながら首をこてんと傾げた







???







何のこと…?





「…何が?」









なにか変に心がザワつく









翔「クロ兄ちゃんたち!」








翔は楽しそうに飛び跳ねながら、私の膝に手を置いていた







……っ






翔……







翔「来るかなぁ!また遊ぶの!」








翔はキャッキャとかなり楽しそうだった







…来ないよ、なんて言える訳ない








あの日がかなり楽しかったらしく、翔の中では大きな思い出となっているみたい









……確かに、年上の人と遊ぶ機会は無いからなぁ








「…また会えるといいね」







私は一応翔に合わせてそう答えた







翔は大きく頷きながら、また前に話していたことと同じ事を何度も話し始めた







私が抱っこするのと、黒尾くんやリエーフくんが抱っこするのでは風景が違うらしくて。








……お父さんに抱っこされた記憶もあるのか分からない








…翔も私と同じように……思っちゃうのかな。








いや、流石にそんなこと考えるのは早すぎるかな…









するといきなり小さい手が私の手をギュッと包み込まれる







自然と俯いていた顔を上げると翔の笑顔があった









翔「今度、お姉ちゃんも抱っこしてもらいなよ!




すっごく楽しいから!」








…!?!?





翔の笑顔に見惚れているうちに何を言い出すのこの子は。








頭がボンッと爆ぜる









『してあげようか?』








するとすぐ隣から聞こえた、聞き覚えのある低い声






翔でも私でもない声








………????








私は恐る恐る顔を隣へ向けると、ニヤリと笑顔を浮かべる黒尾くんの顔が。








「…わっ!!」








私は勢い良くベンチから立ち上がると、ベンチの後ろにはぞろりとバレー部の方々が揃っていた








昨日ほどは多くないけど…








その中には研磨くんの姿もあって…








研磨くんは呆れたように頭を抱えて大きくため息をついていた








……っ





私は後ろにいた翔の方をすぐに見た







…そうだ、泣いたんだった






だから研磨くんはすぐに帰してくれたのに。







すると翔は私の腕からするりと抜けて、すぐ後ろにいる黒尾くんたちの元へ向かっていった

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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