第百七十三話_解答編 ページ1
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谷崎「拙いね」
鏡花「拙い」
賢治「拙いんですか?」
ヨコハマ湾岸に一隻の豪華客船が留まっている
着飾った彼らの顔は不似合いなほど険しい
何故なら、三人は社長である福沢の「マフィアと戦うな」という命令を真っ向から背いたから
谷崎「最悪
賢治「へぇー、
谷崎「
鏡花「私は知ってる、前職で何人か頸を切られてた。後の掃除が大変だった」
谷崎「あッ、この子も判ってない!」
意味を理解していない二人は取り敢えず置いといて、谷崎はどうやって許してもらおうかと考える
鏡花「……A姉さんは?」
先程から姿が見えないAを鏡花はキョロキョロと辺りを見回し、探す
谷崎「Aちゃんなら、きっと太宰さんの処だよ」
鏡花「………そう」
少し寂しいと思いながら、鏡花はAが此方に帰ってくるのを待つことにした
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甲板からヨコハマを眺める二つの影
男の方はチラッと少女に視線を向ける
鏡花とお揃いのドレスを身に纏い、長い髪は風と共に綺麗に靡いていた
太宰「A」
A「なに?」
名を呼ぶと嬉しそうに自分を見る少女
その顔を曇らせた原因は魔人だけではない
己自身の行動も、彼女を傷付ける要因になってしまった
太宰「君の過去を、黙っていてごめん」
A「………」
太宰「『悪魔の娘』…予想していなかった訳ではなかった。むしろ、一番しっくりしたのがそれだった」
頭を優しく撫でながら、太宰は云う
今回の件は自分がAに真実を打ち明けれていれば、こうはならなかった
魔人に壊されかけることもなかった
君を傷付けたのは魔人だけじゃない
自分も含まれている
A「太宰」
悔やんでいる顔をしている太宰にAは安心させるように微笑む
A「謝るのは私の方だよ。私は、一度貴方達を疑ってしまった」
太宰「それは」
A「織田作を殺そうとした」
太宰「!!」
彼女の瞳に嘘の色はない
だから、余計に太宰はその言葉に驚愕した
A「でも、堕ちかけた私を止めてくれたのも、やっぱり貴方達だった」
太宰「………」
彼女は語る
あの日、黒に堕ちかけた時の記憶を
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» こちらこそ浮気中や気分の左右によって1ヶ月、2ヶ月余裕で放置するので、コメント凄くありがたいです!!文ストの方に目を向けるきっかけになるので!! (3月10日 20時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - みゆきさん» うわぁ…!!!良かったぁ…、この作品生きがいなので更新ほんとに嬉しいです…!逆にすみません、、 (3月10日 9時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» すみません!!絶賛他のアニメに浮気中です!!(正直に言えばいいと思ってるなよ)取り敢えず、本編は2話更新しましたが、DEAD APPLEはもう少々お待ち下さい😭💦💦 (3月9日 15時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ終わっちゃうんですか…!? (3月8日 0時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - デップル希望します! (2月4日 20時) (レス) @page10 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2023年12月31日 10時