［続き］ ページ39
少し泣きそうな顔で、シルクが私の頬に手を伸ばす。
そんなシルクの手を取って、私は言ってやるのだ。
『当たり前でしょ、ばか。』
シルク「っ…！A！」
『うわっ…と。』
小さいながらもがっしりとした体躯が腕の中に飛び込んでくる。
咄嗟に抱き留めてやれば、転びそうになってしまった。
私の腕で泣きじゃくるシルク。
その目には、もう淀みは見られなくて。
周りの皆の目も、私の大好きな彼等のものとなっている。
『皆も、おいで？仲直り！』
そう言えば、皆してダッシュで向かってくるものだから、私にくる衝力は半端じゃない。
本当に倒れそうだったし、身体が割と痛かったけど、気にならない。
何時も通り、皆と笑い合える事が、嬉しくて仕方ないんだ。
泣きながら笑う私達を、夕日が眺めていた。
『…さて、そろそろ姫ちゃん起こして帰んないと…ってあれ？姫ちゃん何処行った？』
さっきまでいた筈の姫ちゃんが見付からない。
やばい、と思って辺りを見渡すと、携帯のバイブレーションが鳴った。
姫ちゃんからだ。
［お幸せに！］
…全部見てから逃げたのか、姫ちゃん。
［ありがとう］とだけ返して、帰ろうと声を掛けるダーマに遅れを取らないように駆け寄る。
また、馬鹿を言いながら一緒に居られる日々が送れる。
『皆。』
マサイ「どした？」
『やっぱ私皆の事大好きだわ！』
ンダホ「えっ、A…！」
『んじゃ、夕飯の支度あるから！また明日！』
ギャーギャー言い合ってる皆を余所に、ダッシュで家に帰る。
何処かで聞いた、「雨降って地固まる」という諺。
きっと今の状態がそうなんだろうな。
これから何が起こったとしても、私達はずっと一緒に笑い合うんだろう。
どんな辛い事も、彼等と笑い飛ばそう。
『大好きだバーカ！』
誰も居ない玄関、声の限りに叫んだ。
FIN
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レイ(プロフ) - こーゆーのまじで好きです…。やばい。みんなのヤンデレほんとに好き…最高でした…!!!もしも続きがあれば楽しみにしてます！別作も頑張ってください！応援してます！ (2020年4月11日 18時) (
レス) id: 9045735352 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - どんどん怖くなってゆく、、、、、まぁ好きな人に殺されるなら本望かな？ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
Kako(プロフ) - 狂気の歯車は止まらないってわけですね…。 (2018年10月25日 18時) (レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - りょうさん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました！ラストとの落差すごいなって自分でも思ってたんですけど、楽しんで頂き何よりです！ (2018年10月13日 17時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結おめでとうございますー！もう、ヤンデレ具合が最高でした！ラストはちょっとドキドキして...とにかく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2018年10月13日 11時) (レス) id: 60a3c2e8e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年9月16日 14時
