解決策と本当の思い ページ38
しっかりと目の前を見据えて、深呼吸を1つ。
『分かった。もう逃げないよ。ただ、その代わりにお願いしたい事があるんだ。』
シルク「何？」
もう、引く訳には行かなかった。
『私以外の人間に、手を出さないで。』
言わば、人質。
これ以上の犠牲は出したくない。
彼等が望むのが私自身の愛情だと言うのなら、私はそれを与えよう。
それで満足するのなら、私は私を犠牲にする。
私は馬鹿だから、これ以上にいい選択肢は見付からない。
マサイ「どういう事？」
『私は皆から逃げないし、皆の事を愛するよ。だから、その代わりって言うのかな？私を傷付けるような人間であっても危害を加えないでほしい。』
ンダホ「どうして？」
『何らかの形で関わった人に危害が加わるのはちょっと…怖い。というか、嫌。』
私が真っ直ぐに思いを伝えれば彼等がそれに反する事はない、という事を私は知っている。
こんなのはずるいと自分でも思ってる…けど、これ以外は無い。
一生狂気に縛られたとしても、それが彼等…Fischer'sの仲間ならば悪くは無い、と感じている自分もいるのだ。
絶対的なバッドエンドではない…筈。
『悪くは無いと思うよ。どう、かな？』
シルク「…駄目だ。」
『っ…！どうして！？』
もう１度合わせた目には、静かな淀みが浮かんでいた。
それに囚われるように動けなくなると同時に、後ろからモトキが私の身体を抱き締めた。
モトキ「それじゃあ、Aが傷付く事が前提だもん。」
『私は…平気、だよ。』
ダーマ「俺らが耐えらんねぇんだよ。」
じゃあ、どうしろと言うのか。
私はただ、私の為に犠牲を出したくない。
何も思いつかないし、どうしようもないやるせなさで涙が零れた。
ぺけ「え、A！？どうしたの！？」
『じゃあ、どうすればいいの？私だって好きで皆から離れたい訳ないじゃん！皆の事大好きだし！でも怖いし！もう誰かが傷付く所なんて見たくないのに！』
零れた涙と一緒に、秘めた想いが支離滅裂に落ちていった。
叫ぶように紡いだ声に、皆は何を思ったか動きを止め、困惑気味に互いを見やっていた。
そして、最初に動いたのはシルクだった。
シルク「A…ごめん。俺ら、暴走してたっぽいわ。Aの事が大好き…っつーか、愛してるから、傷付いて欲しくなくて。でも、逆だったんだな。俺らがAを傷付けていた。本当に、ごめん。
こんな俺らでも、まだAと一緒にいさせてくれるか？」
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レイ(プロフ) - こーゆーのまじで好きです…。やばい。みんなのヤンデレほんとに好き…最高でした…!!!もしも続きがあれば楽しみにしてます！別作も頑張ってください！応援してます！ (2020年4月11日 18時) (
レス) id: 9045735352 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - どんどん怖くなってゆく、、、、、まぁ好きな人に殺されるなら本望かな？ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
Kako(プロフ) - 狂気の歯車は止まらないってわけですね…。 (2018年10月25日 18時) (レス) id: d79f67c83a (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - りょうさん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました！ラストとの落差すごいなって自分でも思ってたんですけど、楽しんで頂き何よりです！ (2018年10月13日 17時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 完結おめでとうございますー！もう、ヤンデレ具合が最高でした！ラストはちょっとドキドキして...とにかく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2018年10月13日 11時) (レス) id: 60a3c2e8e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年9月16日 14時
