迷 ページ7
朝食後、昨日の夜と同じようにモトキさんと片付けをする。今日はもう少し此処に慣れる為に1人で探検でもしよう。
そう思って厨房から廊下に出た瞬間。
何かにぶつかり、抱き留められた。
『ひゃっ！？』
ぺけ「あーごめんごめん、俺だよ。ぺけたんだよー。」
あ、なんだぺけさんか。もしかしたら朝食前のマサイさんの言葉を真に受けて抱擁をしに来たのかな？
だとしたらちょっと待たせちゃったかな…。
ぺけ「あ、ねえねえAってこれから予定あったりする？」
『屋敷を探検しようかなー、と思っていた所です。』
ぺけ「そっか。迷子にならないように気を付けてね？」
──数十分後
『…ｺｺﾄﾞｺｰ。』
はい、ものの見事に迷子になりました。
あれぇ？私って方向音痴だったっけ？
『シルクさーん…マサイさーん…モトキさーん…ぺけさーん…』
片っ端からちょっと仲良くなった皆さんの名前を呼ぶけれど、反応は無い。
仕方ない、頑張って見覚えのある場所まで歩き回ろう。
それにしても大きな屋敷…。
案内されていない部屋とか全部数えれば20以上はあるよね。
『そりゃ迷うよ…』
？「迷子になっちゃったの？」
『ぎゃあっ！？』
今日はよく驚く日だ。というかどんどん驚き方が派手になっていく…不意打ちやめて下さい。
『あ、ザカオさん。』
ザカオ「あ、覚えててくれたんだ。所で…迷子？」
『うっ…そうですね…。』
ザカオ「じゃあ広間まで連れてくよ。手、貸して？」
言われるままに手を差し出すと、ザカオさんの手が重なった。照れ臭そうに笑って私の手を握るザカオさん。
まるで逢引のようだ…と考えてしまい、顔が熱くなる。
そんないたたまれない空気を察したのか、ザカオさんが口を開く。
ザカオ「あっ、あのさ！俺達に対して遠慮しなくて良いからね！」
『遠慮…ですか？』
ザカオ「うん。俺達妖だけどさ…Aの事大好きだから遠慮してほしくないんだよ。ダホとダーマも話したいだろうから。」
『そう…なんですかね。』
ザカオ「徐々にで良いからさ、俺達と仲良くしてくれる？」
『勿論です！』
そうやって話していると大広間に出た。
吹き抜けの大広間で、私が迷子になったのではと心配になったぺけさんが空を飛びながら「見つけた！」って言った時はびっくりした。
しかもそのまま飛び付いてくるものだから私がよろけてしまったのは言うまでもない。
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かれん - 凄く楽しく読めました！ (2018年10月27日 18時) (
レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - OSO さん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました！他の作品の更新にも努めて参りますので、これからもどうかよろしくお願いします。 (2018年9月25日 16時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
OSO - 完結おめでとうございます！人外化系は私も好きです！他の作品も頑張ってください！ (2018年9月25日 7時) (レス) id: 04bdd4e69b (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - 伊達。さん» ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月19日 14時) (レス) id: 5925c39507 (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - 透さん» ちん、と読みます。話中の全てにルビを振らせて頂きます。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年8月23日 13時
