癒 ページ17
血吸で剣舞を始めてから、何分経ったのだろうか。
気が付けば私は汗だくになっていた。
『そろそろ止めないと…ごめんね、血吸。折角鞘から出れたのに満足に振るえなくて…。』
謝る私に、「気にするな」とばかりに血吸が光る。
モトキ「あ、Aー、お風呂入ってからご飯食べる？」
『もうそんな時間なんですか！？』
モトキ「うん。行ってきな？」
流石に血吸を風呂場まで持って行く訳にもいかず、部屋に置いてお風呂へ。
お風呂に入った後はご飯を食べて、まったりとしていた。
広間のソファーで寝転がっていると、強い眠気が襲ってきた。
『(あー…ここでねるのは…)』
シルク「おー？Aじゃん。」
頭に衝撃が加わり、見上げると何故か九尾化したシルクさんがいた。
『シルクさん？なんで九尾…』
シルク「あ〜…ちょっと問題があってな。それより、此処で寝たら身体痛めるぞ？」
『んー…。』
ああ、シルクさんの耳と尻尾…ふわふわそう…
シルク「Aー、そんなに見つめられたら俺照れる…。」
駄目だ、ふわふわもふもふには逆らえない…
シルク「っ、A！？」
『んぅ〜…ふわふわぁ…』
あー、やっぱりふわふわは良い。気持ちいい。
癒しでしかない。
シルク「あの、結構ぞわぞわするんだけど…」
『あと3分…』
ふわふわの尻尾を抱き締めて、顔を埋めると消えた筈の眠気がまた襲いかかってきた。
駄目だ…ねそう…
side．sl
あと3分、と言ったAが寝てしまった。
『生殺しにも程があるだろ…』
Aが疲れているのは重々承知している。
が、それにしたってこれは俺でも理性が切れそうになる。
このまま放っておく訳にもいかず、腕をそっと離して横抱きにした。
俺よりも小さい身体には無駄な肉が着いていなくて、とても軽い。
村での暮らしは知っている。
質素倹約の暮らしで、寄付金も他人の為に使うA。
自分を甘やかす事が無かったAが俺に甘えてくれたのは正直すごく嬉しい。
Aの部屋のベッドにAを下ろす。
まだ18だと言う寝顔は、年齢よりも若く見えて、いっそあどけない。
『何時になっても良い、俺達の事…』
可愛い俺達のお嫁さん。
何があっても守る。
何があっても愛し抜く。
朱が差す頬に口付けを1つ。
さて、用事を済ませに行くとしよう。
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かれん - 凄く楽しく読めました！ (2018年10月27日 18時) (
レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - OSO さん» 最後までご閲覧頂きありがとうございました！他の作品の更新にも努めて参りますので、これからもどうかよろしくお願いします。 (2018年9月25日 16時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
OSO - 完結おめでとうございます！人外化系は私も好きです！他の作品も頑張ってください！ (2018年9月25日 7時) (レス) id: 04bdd4e69b (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - 伊達。さん» ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月19日 14時) (レス) id: 5925c39507 (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - 透さん» ちん、と読みます。話中の全てにルビを振らせて頂きます。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: fe0d9e5760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年8月23日 13時
