夏の哀悼歌【WT 合作短編集】 (ページ24)

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各地に発生してたゲートから出てきたネイバーを倒してたらあっという間に夜になっていた。

謎のゲートの発生原因はラットが原因だった。
原因だったラットを倒したから明日には三門市に帰るだろう

「はぁ…」

「そんなに帰るのが嫌か…ってそうだった…すまん」

「ううん…出水は悪くない…悪いのは私だから」

本当に出水は悪くない…悪いのは何時まで経っても慣れない私が悪い

…三門市に戻るとまた何時かは遠征が始まる。

遠征は嫌いだ

血を流さない時もあれば血を流す時もある。

戦争をしている国に行った時は自分を守る為に相手を殺さなければならない

私は何回も手を汚した。

もうあんな気持ちを味わいたくない

私が俯きながら考えていると

「お、Aあそこ行ってみよーぜ！」

「は？ちょ」

出水に腕を引かれて着いた先は幻想的な場所だった。

「わぁ…綺麗…これなんて言う花なんだろう」

月明かりに照らされた色素の薄い花はとても綺麗で思わずそう言ってしまった。

「確か…サガリバナっていうらしいぜ
花言葉は…幸運が訪れる」

そう言い放った出水の言葉が私に刺さる。

…私には幸運は訪れないと思うよ

だって私はもう幸せになる資格などないのだから

「因みに俺はAに幸せになってもらいたい、これからも俺の隣で笑って貰いたい
まぁ、今すぐにとは言わないけどな」

そう意味深に言った出水は私の頭を撫でた後、太刀川さんに怒られる前に帰るかーなんて呑気に言いながら後ろを向いてホテルに帰ろうとしている

今は無理でもちゃんとこの返事には答えよう

熱を持った私の頬を風が撫でていくのを感じながら私は出水を追った。

そして…私の後ろで月明かりに照らされたサガリバナ達が祝福してくれてる様に感じた。