失われた心は知っている【探偵チームkz事件ノート】 (ページ16)

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16.ショックページ16

彩side
彩「...」

奈子「お姉ちゃん！」
裕樹「彩！！」
彩母「彩！」
彩父「彩！」

　目を開けると私の顔を覗くママ、パパ、お兄ちゃん
奈子...

　喉が渇れているが頑張って声を出そうとすると...

彩「［パクパク］？！」

　声が出ない...

医者「失礼します、立花彩さんは恐らく失語症です」

皆ｰ医者『？！？』

パパ「失語症...？！」

医者「はい、交通事故による脳外傷によって
　大脳の言語を司る部分が損傷されたので
　起こったと思いますこれから
　失語症のどの症状が起こっているか
　検査をします」

　と医者は何かを私に見せた
それには
　『ここは病院です』
と書かれてあった

医者「声に出して読めますか？」
彩「〈ここは病院です〉」

※これから〈〉は彩が思っていることです
失語症で言えない部分が〈〉になります

　読めるけど声に出せない

医者「では、書けますか？」

　幸い手は動くので鉛筆と紙を貸してもらって
書いた

医者「ということは彩さんの失語症の場合
　喋れなくなったということですね
　他の読み、書き、聴くは大丈夫でしたけど
　そして彩さんの怪我は右目を強く打ちつけて
　しまい傷ができているのでガーゼを
　貼っています、頭も同じです
　あと左足の骨折です」

　よかった...とにかく書ければ意思疎通は
できるもんね

　骨折は...治るしね

裕樹「！彩、そういえばお前の友達の7人の男子が
　外で待ってるぞ、呼んできていいか？」
彩「［コクッ］〈うん〉」
※もう一度確認します
〈〉の中に入ってる文字は喋れていません
失語症の関係です

彩母「じゃ、彩、私達一回家に戻るわね」
彩父「また来るよ」

奈子「バイバイお姉ちゃん、あれ？お兄ちゃんは
　帰らないの？」
裕樹「あぁ、幸い家から徒歩で帰れる所だからな
　あの男子達に彩のことを説明する」

　お兄ちゃん...

　ガラガラ
若武「アーヤ！」
上杉「立花！」
小塚「アーヤ？！」
黒木「アーヤ！！大丈夫？！」
翼「アーヤ...！！」
忍「立花...」

彩「〈皆...〉」

裕樹「お前ら、」

若武「！何でしょうか！」

　お兄ちゃんは皆に今の私の状態を説明してくれた

　皆、驚きを隠せない様子だった

裕樹「幸いなことに彩は文字が読み書きできるし、
　聴こえるから意思疎通はできるぞ」

　そしたら、皆少しばかり安心したようだった

　