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「じゃあ…『お母さんの作ったご飯』と『お母さんの買ってきてくれたお洋服』
…って言っておこっかな…」
すっ…とAの目から光が抜けていくのが分かった
部屋が凍てついた空気になり、シルバーとセベクはAを見て冷や汗をかいている
シルバー「…お、お買いになられたお召し物はどんな物だったんですか?」
シルバーがそう勇気を出してAにそう聞くとAは口を開いた
「…お人形みたいな…とっても、可愛い洋服だよ…」
すると今度は光の抜けたAの目が少し黒ずんだ
セベク「シルバー…!!!」
シルバー「す、すまない……」
それを聞いたセベクはいつもより静かにそう怒鳴った
シルバーは静かに謝りAを見た
部屋はさらに冷たくなる
セベク「そ!そういえば!!」
空気を変えようと今度はセベクが声をあげる
自然とAの視線はセベクに向いていた
セベク「A様はスピーチがお得意なのですね!!」
「…まぁ、お母さんからこれくらいはできておかないとダメって言われてたし…
私,前の世界では一応1年生の“優等生”だったから…」
すると、今度はAの目がさらに黒ずんだ
もはや瞳の色は真っ黒に染まりかけている
部屋の中の空気は絶対零度と言っても過言ではないほど冷え切っていた
するとマレウスがAに近づく
「…っ」
マレウスがトンっとAの額を軽く押すとAは糸が切れた
セベク「A様!?」
リリア「静かにせんかセベク。Aは眠っているだけじゃ」
そう言われ、Aを見ると確かにAは眠っていた
マレウス「Aは僕が連れて行こう。リリアはクロウリーに今回の件を断っておいてくれ」
リリア「あいわかった。頼むぞ、マレウス」
リリアはそう言うと談話室から消えていった
マレウスはAを抱き抱える談話室から消えていった
セベク「…シルバー」
シルバー「…嗚呼」
静かな部屋の中、2人が口を開き言葉を口にした
セベク,シルバー「「A様に『お母さん』、『人形』、『優等生』
の言葉は禁句だ…。」」
〜終わり〜
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ユノン - 面白い続きが気になる (2022年1月6日 17時) (レス) @page32 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます!最近更新するのがめんどくさくなってきてこの作品も終わりにしようと思っていたのですが花さんのコメントを見てまた書いてみようと思いました!待っていてくれてありがとうございます(*^^*)ご期待に応えられるよう頑張ります! (2021年12月17日 21時) (レス) id: aaf892026f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして花と申します。こちらの小説を拝読させて頂き、とても面白かったのでコメントしました。今後の主人公ちゃんの行く末がとても気になりました。もし良ければ、新しい話を書いて頂けれたらとても嬉しいです。更新の方首を長くしてお待ちしています。 (2021年11月14日 15時) (レス) @page19 id: 425f5620de (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白かったです (2021年9月26日 15時) (レス) @page19 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 更新頑張ってください!とっても好きです (2021年9月12日 12時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもちだいふく | 作成日時:2021年9月5日 21時