Orange2 【黒子のバスケ】 (ページ9)

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Immature love 9 ページ9

「私、恋したいの」

「え…」

黄瀬は驚いた
あのAからそのセリフが出るとは思わなかったのだ

「誰かに恋してる人ってすごく輝いてみえるの。
誰かを好きになれるって簡単のようで、すごく難しい…
私も誰かを想えるようになりたい……

外見であろうが、どこか好きになる要素があれば、そこからその人を好きになる可能性があるんだって
だから今回大我と仲良くしようと思ったの」

「……」

「でも大我は普通に仲良くなりたいって思ったからなんだけどね」

「(人2)、オレ前から(人2)に好きって言ってたッスよね」

「うん、言ってた」

「オレ、(人2)が好きッス。
一人の女性として好きなんスよ。

(人2)に恋してるんス」

いつもの親しみやすい顔ではなく、プレイ中にしか見せない真面目な表情

「オレと付き合ってください」

「ごめんなさい」

頭を下げるAに間の抜けた表情をする

「私も黄瀬先輩がすき……
でも、それは恋じゃない

私は先輩を知ってる。知ってるからこそ、ちゃんと好きにならなきゃ付き合えない。
その辺にいる通行人のような人に言われたなら付き合ってその人を知る事にするけど、先輩はそうじゃない
だから……

そうだ、黄瀬先輩、ゲームしよう」

「ゲーム？」

「黄瀬先輩は私に振られた。
それで私を諦める？」

「諦める訳ないじゃないッスか。
オレは(人2)しか好きになれないッスよ。
これは確信ッス」

黄瀬の言葉ににっこり笑う

「では、私が高校卒業までに誰かを好きになる、又は先輩が私以外を好きになれば先輩の負け。
卒業までに先輩が私をおとせれば先輩の勝ち。
負けた方は相手の言う事を一つきく…」

「(人2)が誰も好きにならなかった場合は？」

「黄瀬先輩と付き合う。
どうする？最低なゲームでしょ」

「最低で最高なゲームッスよ。
当然、受けるッスよ！」

「黄瀬先輩が私に恋を教えてくれるの？」

「オレが(人2)を惚れさせるッスよ」

２人は互いに笑い合う

さぁ、ゲームの始まりだ