Orange2 【黒子のバスケ】 (ページ8)

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Immature love 8 ページ8

「なんでさつきが謝るんだよ。
はっきり言わせてもらうけどな、オレはAとヤローが」

「兄ちゃん……」

「どうした、A」

火神と打って変わって優しい口調になる青峰
だが

「いい加減にして」

冷めたAの声に桃井以外は固まる

「今回は私の方から会いたいって言って、わざわざ来てもらってるの。
そんな風にあたらないで。
私だってもう高校生なんだから、もうそういうの止めて
中学の時もそう、私と他の男子が」

「(人1)、ストップストップ！！
それ以上は大ちゃんが！！」

青峰はすでに瀕死寸前だった

「前々から思ってたの。さすがに度が過ぎてるんじゃないかって」

「これで過保護がなおるといいですね。
さ、青峰君は放っときましょ」

「黒子っち扱い雑！」

火神は大量のハンバーガーに手をつける

(か、かわいい♡)

手と口を止めることなく食べ続ける火神にうっとりするA
そんなAを面白くないように見る黄瀬
Aの視線に気づいた火神はハンバーガーを一つ差し出した

「そんなに欲しいなら一つやるよ」

「え！？いいんですか！？
ありがとうございます！火神さん…！」

「１個ぐらいいいって。
あとさん付けとかやめてくれ。
言われ慣れてないから違和感あるんだよ」

「え、でも……」

「たしかに火神君の事そう呼ぶ人いませんね。皆呼び捨てですし
Aさん好きなように呼んであげてください」

「年下に君付けされるのもなんだし、〝大我〟でいいぜ」

「え、あ、じゃあ、大我、で」

「おぅ、よろしくな。えーと、A？」

「うん！よろしく、大我！」

それからは談笑を夕方まで楽しんだ

「へへへ、番号交換しちゃった～」

皆と別れ、約束どおり黄瀬と遊びに行くA

「良かったッスねー」

「黄先輩、さっきからずっと不機嫌だよね。なんで？疲れた？帰る？」

「帰らないッスよ！
だって(人2)、ずっと火神っちの事しか話してないッスもん
面白くないッス！

それに好みの人とは仲良くならないんじゃなかったッスか
だからオレ安心して行ったのに……」

拗ねる黄瀬の一歩先を歩く

「前までの私だったら仲良くしたいなんて思わなかったよ。
でもね、今は違うの。したいことがあるの」

「したいこと？」

振り返り黄瀬を正面から見る

「私、恋したいの」