Immature love 6 ページ6
3
私達は帝光中をあとにし、ストバスコートに戻った
そこには見慣れない黒髪の人がいた
黒髪の人がこちらに気づき
「アツシ」
「あ、室ちーん」
どうやらあっくんの知り合いらしい
「誰、この人」
私はさつき先輩に小さい声で尋ねた
「氷室辰也さん、むっくんと同じ陽泉のスタメンだよ」
「そういえば室ちん、(人3)に会ってみたいって言ってたよねー
この子が(人3)ちんだよー」
あっくんはそう言い、私を氷室さんの前に立たせる
人見知りは直っていないんですが
「あれ?キミが(人3)ちゃん?」
私を見て氷室さんは驚いた顔をする
「はい、そうです、けど……えと、橙野Aです」
「初めまして、氷室辰也です。
驚いたな。まさかシュウゾウの写真に写ってた子が目の前にいるなんて」
「シュウゾウ?それって虹村先輩ですか?」
テツ先輩が問うと頷いた
「シュウゾウとはアメリカで会ってね。
Aちゃん、キミと写った写真を大切に持っていたよ」
学園祭の時の……懐かしいな
「キミがあのシュウゾウの、ね」
氷室さんは意味深な事をいい、クスッと笑った
「じゃあ室ちん 迎えに来たしオレ帰るねー」
「うん、またね〜」
あっくんと氷室さんと別れた私達もそれぞれ帰ることにした
私はもちろん 兄ちゃんとさつき先輩と共に
「久しぶりだね。こうやって3人で帰るの」
「そうだな。
A、さつきん家行く前に寄ってけよ。
母ちゃんに一目みせてやってくれ」
「うん!」
おばさんに会い、抱きしめられ、その後は急なことにも関わらず青峰家にさつき先輩のお母さんも呼び5人で私の帰国&高校進学お祝いをしてくれた
おじさん達も仕事から帰ってきて
「大きくなったなー!」
といいながら頭をなでてくれたり、「祝いだ!」と酒を勧めてきた
そんな楽しい時間はあっという間にすぎ
「おやすみ、A」
「おやすみなさい、兄ちゃん」
外まで送ってくれた兄ちゃん
「ちょっと大ちゃん、私にはー?」
「おやすみー」
「なんで棒読みなのよ!」
2人の昔と変わらないやりとりを私は笑いながらみた
Immature love 7→←Immature love 5
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふたば | 作成日時:2016年4月3日 13時