Immature love 11 ページ11
遊びに来た桃井からの話題
「誕生日?」
「うん、6月18日、きーちゃんの誕生日なの。知らなかった?」
「知らなかった…」
三年前は仲良くなった頃で、誕生日の話などしたことなかったのだ
(黄先輩の喜ぶ物なんて思いつかないんだけど…)
桃井が帰っていき、1人で考えていると電話がかかってきた
黄瀬からだ
今、Aの家に近くに来ているので、会えないか聞いてきた
近くのストバスコートで会うことにした
「こんな時間にごめんッス」
「ううん、まだお風呂入ってなかったし大丈夫だよ」
2人は他愛もない話をした
「ねぇ、黄先輩。欲しいものある?」
Aの尋ねられ首をかしげる
「欲しいもの、スか…それは当然、
(人2)ッス」
「私、ものじゃねーよ」
「ハハ、分かってるッスよ〜
で、どうしたんスか。(人2)がオレにそんな事きくなんて」
「本人にきくのもどうかと思うけど……
黄先輩、そろそろ誕生日でしょ?
だから、その………黄瀬先輩?」
反応がないので横を見ると、両手で顔を覆っていた
Aの視線に気づき、少し手をずらすと、赤くなった顔が見えた
「(人2)がオレの誕生日知ってた事が嬉しくて……しかもプレゼントくれるなんて……」
そう言われ、なんだか恥ずかしくなる
「そんなに喜ぶ事かな……」
「好きな人に知ってもらってるってだけで嬉しいもんなんスよ。
(人2)ももう少ししたら分かるッスよ」
「うん…」
「で、プレゼントなんスけど。
(人2)、1日だけオレの彼女になってくれないッスか?」
「1日だけ、彼女…?」
「IH予選が近いからなかなか休みとれないッスけど、誕生日当日じゃなくてもいいから、オレの1日限定の彼女になってほしいッス
それが今 オレのほしいもの」
優しく笑う黄瀬に断る理由もないので頷いた
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作者名:ふたば | 作成日時:2016年4月3日 13時