やっちゃんガチ勢は天才説 (ページ18)

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17話ページ18

翌日の放課後。

部活が始まるまで、私は飛雄のサーブ練に付き合っていた。

『へーい、ナイスレシーブ私』

私が受けたボールはセッターの位置に落ちた。

良かった。飛雄たちの練習に付き合っていた分、それほど体はなまっていない。

影山「くそ！」

これで私が拾ったボールは22本中22本。

つまり全部だ。

やばい、ここまで全部取れるとすっごい楽しい。

『そろそろ先輩が来るから私は用意してくる。このペットボトル使っていいよ』

私が飲み干したジュースのペットボトルをコートに残して私はボトルを洗いに行った。

『ひぇー、いったー』

少し赤くなった腕を水で冷やす。

やっぱりサーブも中学より威力増してたな。

ボトルを持って体育館に戻ると皆が集まっていた。

急いで行くと翔陽よりも小さい人影。噂のリベロかな。

日向「俺より小さい！？」

「あ"ぁ！？てめぇ今なんつった！」

日向「身長...何センチですか」

「159センチだ！！」

いや翔陽、身長数センチしか変わらないのに泣くなよ。

そんなに嬉しいか。

『私より2センチもでかい...』

もう少し身長欲しかった...！

せめて160センチは欲しかった！

ノヤっさん(田中先輩がそう呼んでた)は私の方へズカズカと歩いてきて肩に手を置いた。

西谷「おーし！俺は今日からお前の先輩だ！」

『おっす先輩！！』

西谷「おう！」

テンションだけで意気投合しているノヤっさんに田中先輩が声をかけた。

田中「ノヤっさんノヤっさん！そいつ女」

西谷「んなっ...な...俺は、今女子の肩に...」

あ、ジャージだから気づかなかったのか？

反応がここまで来ると面白い。

こういう反応を求めてこの格好をしていると言っても過言では無いぞ。