53.気づいて ページ5
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これはある意味修羅場であり、辛い場面でもある。
だけど、ちゃんと前を見て乗り越えないと、成功しないんだ。
今言わなければ、本当に一松君は学校に来なくなってしまうから。
「一松君。」
「…何。」
ボソッと呟くような言い方は全然変わってない。
だけど、一松君は下を向いてしまっている。
学校に来なくなる前は、少しだけど目を合わせてくれたのに。
「こんなゴミに、なにか用?」
「…。」
やるしかないんだ。
私は恥ずかしい気持ちをすべて消し去る為にいっぱい息を吸った。
「彦星様!」
「……は?」
一松君は私が発した意味不明な言葉に目を見開きこっちを見た。
それにも構わず私は続ける。
「また一年経たなければ…貴方様にはお会いすることはできません。」
「何言ってんの?こんな時に…芝居なんて。」
そんな事言っても、私は辞めたりしないよ。
「「それでも!私は貴方を一度たりとも忘れたりはいたしません。」」
君にちゃんと謝るって、私トド松君とカラ松君に約束したんだから。
大声を出して、一松君をまた黙らせた。
一歩ずつ、一歩ずつ。
「Aさ…?」
君との思い出を思い出しながら、君に近づく。
ラブレターを読んだ時や勉強会をした時。もちろん君と喧嘩した時だって思い出す。
「…っ!」
そして君とちゃんと目が合うまでの距離に辿り着いた。
それでも、君は私と目を合わせようとはしない。
「彦星様…いえ、一松君。」
そう言った時だ。
吸い込まれそうな瞳がやっと、私に向いた。
「ですから、私との約束です。これから言う言葉、忘れないで下さい。」
一松君!
「…一松君、この前の事、ごめんなさい。」
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腐りそうなメロン - ちひろさん» コメントありがとうございます!ゆっくりで申し訳ないです。自分、トト子ちゃんのこと大好きなので可愛いと書いて下さってとても嬉しいです。これからも更新頑張ります!! (2018年4月23日 17時) (レス) id: 2cf4016180 (このIDを非表示/違反報告)
腐りそうなメロン - つぼみさん» コメントありがとうございます!不定期更新なのでゆっくりですが、これからもこの作品を見てくれると嬉しいです!更新頑張ります!! (2018年4月23日 17時) (レス) id: 2cf4016180 (このIDを非表示/違反報告)
腐りそうなメロン - ジェリーさん» コメントありがとうございます!楽しみといっていただけて嬉しいです、励みになります!これからも頑張ります!! (2018年4月23日 17時) (レス) id: 2cf4016180 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 更新ゆっくりで大丈夫なので無理しないでくださいね!トト子ちゃん可愛いです^^* (2018年4月23日 17時) (レス) id: e6c1324122 (このIDを非表示/違反報告)
腐りそうなメロン - 家宝さん» 返信一年以上遅れました、申し訳ありません。コメントありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります! (2018年4月23日 17時) (レス) id: 2cf4016180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:腐りそうなメロン | 作成日時:2017年3月27日 18時