【HQ】婿に来てええですか【宮治】

6.波長が合う ページ8

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『あ、とりあえず梅握るわっ！時間平気？』

治「おん大丈夫やで。
いつも余裕もって出てきとるしな」

『ほな開店前やし中入って待っとって！
急いで作ってくるわ、』





これから朝練や言うとんのに、

待たせてしまうんが申し訳なくて






__________ダダダダダッ…！！





慌てて店の中に戻ったんやけど、





ガッ、！！






治「ええ？」

『いった！！ッ』






棚の角に足をぶつけて小指を負傷する。

何しとんねん、自分っ、！！







治「なんや慌ただしいな。
そんな急がんでもおにぎり逃げてかんて、落ち着けえや」







侑くんとは違って喋り方もやや緩め。

この少し独特にも思えるペースに心地良さを感じた。






『やって朝練遅刻するやんか！
私のせいで君怒られるん理不尽やろ？』






おにぎりを作るんは慣れとるけど、

家族以外に食べてもらうんなんて初めてで。







『なぁ、今更やけど私のおにぎりでええのかな？』

治「他に誰おんねん」

『そうやけどさ』







おにぎり言うたらうちの店は、

婆ちゃんが作るのが売りやから……






既にふたつ出来ていた、

歪で不格好なおにぎりを見て顔が引きつった。

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