37.大物の予感 ページ39
侑side
『…何とでも言えや。これは私の問題やし』
▲「せやからッ！！」
__________ガッ、！！！！！
女バレの子が痺れを切らして、
Aちゃんの胸ぐらを両手で勢いよく掴んだ。
侑「ひい、！！」
北「…」
俺はこんなビビっとんのに、
何で北さんは動じず黙って見守っとんねんっ。
女が物騒な喧嘩しとるのは変に目立ってまう。
簡単に野次馬が2人を囲んでしまった。
▲「アンタが試合に勝ったのとッ！！
アンタのおかんが死んだんはッ
関係ないやろって言ってんねんッ！！」
「ちょっ、▲▲、そんな言い方…」
さっき、過去は重い言われたけど、
別に人の心なんて知らん。
気にせず聞いたろ思ってけど、
ホンマにそういうレベルちゃうかった。
父子家庭やし、
そこも色々あるんやろなとは思ってたけど、
ここで繋がってくるんか。
▲「なぁッ！！いつまでクヨクヨしてるん？
あんなに強くて上手かったんにッ！！
そんなんで心折れてッ簡単に辞めて！！
私ホンマにガッカリしてんっ！！」
「そんなんでって…ねぇ▲▲言い過ぎやって。」
「そうやでッ。言葉選び？」
ここまで呼び止められるんも才能やと思うけどな。
Aちゃんにはもう、
バレーをする熱がないって事なんか？
俺はちょっと女バレの子の同情をしてまうわ。
▲「オカンが一番アンタのバレー楽しみにしとったんちゃうん？女バレの強豪校からも沢山スカウトされてたんやろッ？
それにッ、！！私なんかよりあんたの方が余っ程ここのセッターに向いとったのにッ、！！何でやッ、！！」
ポジション、セッターやったんか。
やから俺のテーピングに、いち早く気付いたんやな。
▲「アンタがおったら、
ウチら絶対予選負けせんかったのに……」
さっきから胸ぐらを掴まれたまま、
黙って大人しくしとったAちゃんやけど
『あのさぁ、気済んだ？
さっきからずっと首、痛いんやけど』
俺の周りにも居るからよう分かる。
『そろそろ私、喋ってもええ？』
静かにキレる奴のが
感情の起伏激しいやつより何倍も怖いねん。
てかホンマ、アイツは疎いし、
裏表ない女が絶対条件なとこあるけど、
侑「……サムは偉い女に惚れてもうたなっ、」
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muhe(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます！引き続き楽しんで頂けるように頑張ります！ (11月17日 23時) (
レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじゃいました！続き楽しみに待ってます！ (11月17日 16時) (レス) @page39 id: c54129e986 (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - 詠美音さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (11月13日 9時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - チハルさん» ありがとうございます！引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ (11月13日 9時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
muhe(プロフ) - もももさん» ありがとうございます！更新頻度ムラありますがお待ち頂けると助かります！ (11月13日 9時) (レス) id: d22ab8e63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2023年10月27日 22時
