【名探偵コナン】警察学校の問題児くん【松田陣平】

プロローグ ページ1

−−−それは、15年前のこと。






誰もが微笑ましく思うそんな平和な家庭を一瞬にして襲ったのは、前触れもなく突然の事だった。






ランドセルを背負っていつものように下校した女児は、時間を過ぎても家には帰ってこず。







焦った大人たちを更に動揺させたのは、非通知から掛かってきた機械音声の電話だった。







目的は身代金。世にいう誘拐というやつだ。







だが、身代金を犯人指定の場所へと運んでいる最中、、慌てた両親は向こうから走行してきたトラックに気付かず酷い衝撃に跳ねられ…






−−−バッーンッッツツツツツ、！！！！！！！！？！







そのまま即死だったという。








その後、電話元のGPSを辿って女児の命は助かったが、犯人は取り逃し…一件落着には程遠く。





平和だった暮らしは何一つ元には戻らなかった。







テレビを付ければ、朝から取り上げられたニュースはその事件の事だらけ。







何もめでたくないのに、、週刊誌や新聞はその事を大きなゴシップ文字でこう世間に知らせた。






【宮坂社長女児誘拐事件】








そのニュースは暫くのあいだ、メディアを通して大きく広く取り上げられた。

そして女児の名は悪く目立った事だろう。







誰もが同情して、誰もが悲しんだ。

だけど彼女に普通の目で接する人は、良くも悪くももう、いなかったのも想像ができる。







誘拐されていた時間。

彼女は手足を圧迫され、視界も奪われ長い時間、心身を共に拘束されていた。






そしてげっそりと痩せた姿で確保されたのだ。







両親に早く会いたい…そんな彼女の望みは叶わず警察から伝えられたのはとても残酷な報告となった。






「君のパパとママはね…−−−」







深い傷にトラウマをつくった。

そんな女児の名前は…







【宮坂 ﾕｳｷ ちゃん (6)】







気付くと今じゃその姿も名前も世間から消えた彼女だが、現在は成人を過ぎた大人になっている事だろう。






どこで、何をしているのか。







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第1章 _1→

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