幼なじみ_14 ページ14
･
『はぁっ？(笑)』
冗談と思いたいところだけど、、
廉「割とガチやから、俺」
そんな言われ方をしたら流石に笑って誤魔化せない。
真剣な顔でこちらを見てくるから反応に困ってしまった。
世の中ってそう簡単にできてない。
なんでいつも目の前にいて想いが通じあえないのだろうか、、
お互いの事は誰よりも知り尽くしてるつもりなのに、、
好きな相手の事を考えれば時に楽しい時間もあるけれど、同時にしんどくもなる。
廉「別に困らせたかった訳ちゃうねんけどっ」
いつも通りの笑顔を見せた廉は、優太みたいに切なくは笑わない。
それを見てちょっと安心すれば、本当に応援してくれてるんだって思わされた。
『うん、そうだよね、っ』
今の廉に私がしてあげられる事･･そんなの考えれば余計に分からなかった。
だから彼をこんな立場につくっても、、
『･･どうすればいい？』
結局は頼って相談してしまう、。
廉に申し訳なくも思うけど、でも廉はそれを普通に受け止めていて、、
廉「どうっていつも通りでええわっ(笑)」
『あっ、なるほど･･』
それを一人で冷静に受け止める。
だけど、落ち着きすぎて逆におかしくなりそうだった。
一人で悩んでいるのがバレたのか、チラッと見れば廉は静かに笑っていた。
『なに？』
廉「そっくりやで？その素振りっ」
『え？』
聞けば似ているというのは優太の事らしい。
一緒にいる時間が長いと、やっぱり似てしまうのだろうか、
全くと言っていいほど無自覚だった。
廉「昨日さ、優太にAの事好きって言ったら今のお前と全く同じ反応してたわっ！！(笑)」
『え、昨日っ？』
廉「おん」
優太が寂しいと急に電話をしてきたのはやっぱり何か理由があったのだろうか、。
廉「奇跡なんて意外とそこら辺に転がってるもんやで」
『そうかな、？』
廉は無言のまま二回深く頷いた。
確かに、。
本人が気付けていないだけで、チャンスなんて本当は沢山あるのかもしれない。
奇跡という身近には感じないそれも、意外と近くに転がっている。
廉「もっと自信持ち？お前だけやで？優太独り占めできるん」
独り占め、か。
気付かず既に占領してたのかな、？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼杜兄妹(プロフ) - まっすぐすぎる岸くんの言葉が素敵でした！！一生って言い切る岸くんカッコ良すぎます！muheさんの作品だいすきです！これからも応援しています♪ (2020年11月4日 18時) (
レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
あお - インスタもフォローさせて頂いてます！お話の続きすごく楽しみにしてました！廉くんの屋上の去り方が、切なすぎるけどかっこよくて胸がギュッと締め付けられながら、泣いて読んでしまいました。体調にはお気をつけてください。またお話読めるの楽しみしてます！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 3b6d47bc82 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - とても素敵なお話ですね！面白いです！続きがすごく気になります！更新楽しみに待ってます！！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
めい - とても面白いです！続きがすごく気になります更新頑張ってください (2020年4月15日 22時) (レス) id: f4173813d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 更新ありがとうございます！待ってました！また続きが気になります！ (2020年4月9日 17時) (レス) id: d8f95672aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：muhe
| 作成日時：2018年9月29日 0時
