loveharassment_1 ページ1
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いつも通りの朝。
全身鏡の前で身だしなみのチェックをする。
制服のシワをピンと伸ばし、髪の毛もサラサラ。
『よしっ、行ってきまーす!!』
台所にいるお母さんにそう叫びながら玄関を出た。
ごく普通な日常、よくある女子高生の毎日。
そんなところなのだが、、
−−−−ブォンッ、ッッ。
とても鈍い音が私の頭に響いた。
お蔭さまで梳かしてきたばかりの髪はボッサボサ。
誰の仕業かなんて一人しかいない。
『ちょ、何ッ!!』
廉「邪魔」
そう、私の日常の中で何が厄介かって、多分いや絶対この人だと思う。
去年も今年も同じクラスになってしまったのは、きっと私の運がなかったから。
そして、もっと不運なのは同じ図書委員だってこと。
本なんて一切読まない癖に、なんで立候補したのか。彼から聞けるのは愚痴ばかりだ。
廉くんがスクールバッグで私を叩いてくるのはそう少なくない。
それ、本当にやめて欲しいのだが・・
『あのさぁ、邪魔だって思うなら黙って避けてけよっ!!』
私は手ぐしで髪を整えながら足を進めた。
なのに返事の気配がないその人、。
『え、無視?』
好き勝手、私はあなたのおもちゃじゃないんだけど。
私にちょっかい出して何が楽しいんだか。
・・だってほら、、
「廉くんおはよう!!」
廉「おん」
「キャーーーーーッッ!!」
返事しただけなのにあんなに騒がれてる。
きっと彼女選びには一生困らないと思う。
偏見だが、イケメンって常に余裕なイメージがある。
でもきっとそれは、廉くんのせいだろう。
廉「おい」
『・・・・』
後ろを振り向いてそう声を掛ける廉くん。
誰かと思えば、、
廉「お前やって!!!」
『え、私?』
ガッシリ腕を掴まれて引っ張られる。
こういう乱暴なのも、もう慣れてしまった。
そのままクラスの下駄箱へと進む。
『わたし、お前って名前じゃないんだけど』
廉「知っとるわ」
『だったら名前で呼べよっ』
廉「・・・・」
いや、なんでそこで無言になるわけ。
何を考えているのか読めないから意味が分からない。
私は彼を放置したまま自分の下駄箱の扉を開けた。
『・・ん?』
そこに入っていたのは1冊の本、。
え?
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れんれん大好き小学6年生 - やばかったです。きゅんきゅんしました。心臓やばかったです。 (2019年1月13日 0時) (レス) id: 5a9046b055 (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - 面白かったです!題名とストーリーがとても合っていて…(*´`)次作も楽しみにしてます! (2018年10月9日 19時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 完結おめでとうございます。拗らせ過ぎてる廉くん可愛かった…私にも小中学の時にこうゆう男子がいて…好きとは言われてないけど、今思うと私の事好きだったのか?なぁんて思い出したり笑 面白かったです。 (2018年10月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 私、むへさんの小説が大好きです!特に廉くんが好きなので、ラブハラは嬉しすぎます!これからも頑張ってください! (2018年9月5日 20時) (レス) id: 9bfda2b59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年9月4日 12時