私は「バカ」が嫌いなの。【桃井さつき】

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こんな感じで6年ぐらいが過ぎた。


この6年間で変わったことは、

私が通っている塾にさつきが来たことと、



私がピアノとバイオリンを習い始めたこと。



それ以外はあまり変わっていない。



そして今は三者面談である。


先生「学果さんはどの中学に行きたいんですか？」


『私的には帝光中に行きたいです。』


さつきも、大輝も行くと行っていたけど、
今回は同じところでもいいかなって思ったから、


先生「学果さんの学力ならもっと高いレベルのところに行けるのに、いいんですか？」


母「学果、好きなところに行けばいいのよ。」


『先生、そんなこと言ってくれるのはうれしいですが、先生は自分の名を広げたいだけなのでは？私はどんなに言われても行き先はかえませんから。』

『では私は失礼します。』


ガラ




先生「お母様、学果さんの成績表です。
さっきも言った通り、学果さんの成績はとても良く、全部のテストが満点で、悪いところは何も無いのですが・・・」


先生「生活面ではクラスメートと話をしないんですよ。ずっと勉強か本を読んでいるだけなので、お母様からもご注意をお願いします。」


母「はい、」

先生「別に仲良くしろって訳ではなくて、人との関わりが無かったら将来的にも困ると思うので、」


母「あの子家でもしゃべらなくて、喋っても手短に終わらせちゃうので、双子の姉もいるんですが、その子とも話さなくて。
まぁ、少し注意してみますね。」


先生「ありがとうございます。それ以外は何もないんで、大丈夫ですよ。ありがとうございました。」ペコ

母「いえいえ、ではさよなら。これからも学果をお願いします。」ペコ


ガラ


母「あ、学果。いたの？」


『うん。帰ろ。」


母「そうね。」

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