私は「バカ」が嫌いなの。【桃井さつき】

23 ページ26

自宅にて。


今日のことは忘れよう。

そういや、明日って小6のテストだったな。

ま、どうでもいいけど。

ちょっと近くの公園でも行こうかな。バイオリン弾きに行こう。


『お母さんちょっと出かけてくる。晩御飯までには戻るから。』

母「早く帰ってくるのよー！」

『はーい。』


ガチャ


桃「あれ？学果どこ行くの？」

さつきが帰ってきた。


『ちょっと公園行ってくる』



桃「そっか。でも明日は小6のまとめテストだよ。遊んでて大丈夫なの？」


『さつきにはどうでもいいでしょ。じゃあね。』




バイオリン弾きに行くとは言ったけど弾きたい気分じゃないなー。


『あれ、大輝？』


あの青い髪は大輝しかいないと思うけど。


青「おーい、学果！」


大輝だった。


『大輝どうしたの？てかなんでここに？』

今一番聞きたい事を聞いた。


青「俺？俺はバスケしに！学果は？」


『バイオリン弾きにって言いたいとこだけどちょっと暇でさぁ。』

青「じゃあ、バスケしようぜ！」ニカッ


大輝が輝いて見える。大輝ながらに


『悪いけどバスケしたい気持ちじゃ青「負けた方がアイスおごる。」やる。』


しまったぁ。

学校の事思い出すからやりたくなかったのに。


青「五本勝負。学果からやれよ。」

どうせお前女子だからな、と付け加えて言った。

ハンデいただいたからには勝たないとね。

『お言葉に甘えて、レディーゴー！』


大輝は構えていた。

期待を裏切るようで悪いけど、

スリー行かせてもらうよ。


シュ………………………スパッ




青「はぁああ？！お、お前スリー出来るのかよ！」


『いや、たまたま出来るようになった。』


ボールを取りに行く。

『はい、次大輝、はい。』


大輝はまだ驚いた顔のままボールを受け取った。



『そんな顔してるとボール取られるよ。』



もう取ったけど。


青「あ、おい、まて！」

『待てなんて言って待つバカいないよ。』


スパッ

『はい、2本目！』

こんな感じで3.4.5本も私が決めていった。


『 はい！アイス。私スー○ーカップで。』

青「お前いつそんなに強くなったんだよ。」

『最後に大輝とやって以来はやってなかったよ。』

青「マジかよ。学果はホント完璧にできていいよな。」

青「お前ホント天才だよ。」

「完璧、天才」この言葉が私に突き刺さった。

『天才、完璧なんてまだまだだよ。それに嬉しくないよ。』真顔


青「お、おう、わりぃ。」

『じゃあコンビニ行こっか。』

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す