―抜毛症― ―N×S―part２ (ページ6)

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■―３６―　ページ6

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翔「教室戻る

これ以上、保健室に長居できないから…！」

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二宮くんとはあまり話したくない

できればもう、関わりたくない

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和「えー、もっとお話しようよー！

せっかく２人きりになれたんだから…」

でも二宮くんは、俺とは対照的な気持ちのようだ

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翔「俺は忙しいんだよ。だから………」

和「………疲れた顔してるけど、疲れてんの？」

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………一気に話が変わった気がする

こいつはマイペースなのか？

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翔「疲れてないよ

てゆーか、毎日…めっちゃ充実してるし」

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確かに俺は疲れてる。二宮くんの言った事は

確かに図星

だけど嘘をついた

なんとなく、こいつの前で弱音を吐くのは嫌だって思った

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和「でも…本当は大変で

ストレスになってるんじゃないの？」

翔「え………？」

和「勉強と、仕事の両立

結構、ストレス溜まるでしょ？」

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…何？何なの？この子………本当に何様のつもり？

そんな………わかったような口ぶりで

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翔「いい加減にして！さっきから言いたい放題

俺はストレスなんて感じてない…！

１番を取る事が、常に１番をキープする事が

俺の生き甲斐なんだよ…！勝手な事ばっか言うな！」

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怖かった

ただただ、怖かった

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だって二宮くんの言ってる事は

間違ってない

全て、正論だから

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和「………モデル業か、勉強か

どっちか１つに専念すればいいのに

ってか、学校を辞めて、モデルに専念するのもアリだと思うよ？」

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…それは、俺も何度か考えた

いっその事学校は辞めて、モデル業だけに

専念した方がいいんじゃないかって…………

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だけど、今は学歴重視の世の中

せめて高校くらいは卒業しておかないと

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翔「…高校くらいは卒業しとかないと

世の中、学歴が…結構、重要視されてるから」

和「でも、芸能界って学歴関係ないよ？」

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あぁ、もう。この子は本当になんて口達者なんだろう

ちょっと、憎らしい

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和「もしかして、自信ないの？

これから先も芸能界で生き残っていく」

翔「っ………」

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やっぱり。見透かしてる

この子、完全に見透かしてる………

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和「あれれ？もしかして図星だった？」

翔「っ………」

和「って、どこ行くのー？」

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二宮くんを無視して、急ぎ足で

保健室を出て教室に戻った

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